オンチェーン分析企業クリプトクオントは11日、ビットコイン(BTC)が新たな強気相場へ移行したと判断するには、8万1,700ドル付近の上値抵抗を突破する必要があるとの見方を示した。ビットコインは直近2週間で24%上昇したが、足元は7万7,000ドル台で上値の重い展開が続いている。
長期保有者の売却帯など複数の抵抗が控える
クリプトクオントのリサーチ責任者フリオ・モレノ氏によると、直近の上値には複数の抵抗が並ぶという。最も近いのは7万7,100〜8万200ドルの価格帯だ。2026年に長期保有者が30日間で最大53万9,000BTCを売却した領域で、同氏は現在値の上にある最も厚いオンチェーン上の供給抵抗と位置付けた。
次の節目が、365日移動平均線の8万1,700ドル付近となる。モレノ氏は、過去の強気相場では終値が同平均線を上回ることが転換確認の目安になってきたと説明。明確に突破できれば新たな強気相場入りを裏付ける一方、届かなければレンジ相場が続く可能性があるとした。
さらに上には、ネットワーク活動から価値を推定する「3倍メトカーフバンド」の8万3,600ドルが控える。同バンドは、ビットコインが2025年10月に過去最高値の12万6,000ドルを付けた際に13万8,000ドルに位置。2024年12月に初めて10万ドルへ到達した際は、2倍バンドが価格と重なっていたという。
また、8万8,700ドル付近も売り圧力が強まりやすい水準とされている。ここは、活発なトレーダーの平均取得価格を追う実現価格モデルの上限にあたり、過去には利益確定が出やすかったとしている。
仮に価格が下落した場合の支持候補として、クリプトクオントは200日移動平均線の7万ドル付近を挙げた。さらに下の6万2,000〜6万5,000ドルには、長期保有者が2026年に約47万6,000BTCを購入したオンチェーン上の支持帯があると強調している。
ビットフォレックス元CEO、BTC強気派に慎重な見方
短期の値動きには警戒感も出ている。暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフォレックスの元CEOガレット・ジン氏は13日、ビットコイン強気派にとって「良い状況には見えない」とXへ投稿。7万6,500ドル付近での滞留が長引くほど、同水準を割ってより低い支持帯を探る可能性が高まると指摘した。
また、同氏は値動きの改善にも言及。少なくとも7万8,300ドルを回復し、その水準を維持する必要があるとの見方も示した。この価格はクリプトクオントが挙げた最初の供給抵抗帯に含まれている。
今回示された価格帯は上昇目標ではなく、強気転換までに複数の抵抗が残る現状を表している。目先の反発後も買いが続き、ビットコインが上昇を維持できるかが今後の焦点となりそうだ。
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