米証券取引委員会(SEC)は22日、ナスダック傘下のNasdaq PHLX LLCに対し、ビットコイン価格
BTCに連動するインデックス・オプションの上場・取引を承認した。SECが公開した命令書(Release No. 34-105549)で明らかになった。
ETFオプションとは異なる「指数オプション」
今回承認された「ナスダック・ビットコイン・インデックス・オプション」(ティッカー:QBTC)は、ビットコインETFのオプションとは異なり、ビットコイン価格指数そのものを原資産とするデリバティブ商品である。現金決済かつヨーロピアン型(満期日のみ行使可能)のため、現物の受け渡しリスクが発生しない。
原資産となるのは、CFベンチマークスが算出する「CME CFビットコイン・リアルタイム・インデックス」(BRTI)を100で除した値だ。BRTIは主要暗号資産(仮想通貨)取引所の注文データを集約し、200ミリ秒ごとに更新されるリアルタイム価格指標である。最終決済価格には、ニューヨーク時間15時〜16時の1時間における出来高加重中央値から算出される「BRRNY」(CME CF暗号資産リファレンスレート・ニューヨーク変種)を100で除した値が使用される。
最小取引単位は0.01ドル。建玉上限は24,000枚に設定された。SEC文書によると、4月29日時点でQBTC1枚の想定元本は76,000ドル(約1,210万円)となる。
申請から承認まで約8カ月
Nasdaq PHLXは2025年9月23日にSECへ規則変更案を提出。その後、パブリックコメント期間の延長や審査手続きの開始を経て、2026年5月15日に修正申請(Amendment No. 1)を提出した。SECは法定期限の5月27日を5日残して「迅速承認」(accelerated approval)を付与している。
ただし、取引開始にはSECの承認だけでは不十分だ。SEC命令書には、商品先物取引委員会(CFTC)からの適用除外措置が別途必要である旨が明記されている。取引開始時期は現時点で未定となっている。
米国におけるBTCデリバティブの選択肢が拡大
米国市場では、CMEグループが2020年からビットコイン先物オプションを上場しているほか、2024年11月にはブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)のオプション取引がナスダックで開始された。今回のインデックス・オプションは、先物ベースでもETFベースでもない第三の選択肢として、株式市場のトレーダーに新たなアクセス経路を提供する。
ナスダックの米国オプション部門責任者デイビッド・バレット氏は、今回の承認について「デジタル資産デリバティブへの規制された透明なアクセスを拡大する重要な一歩」と述べた。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.25円)



