ビットコイン
BTCは21日執筆時点で7万7,000ドル台後半を推移している。前日20日には注目されていた7万6,000ドル付近から反発し、5日ぶりの陽線を確定した。一方、本格的な底はまだ形成されていないとの指摘や、今サイクル最大級の弱気シグナルが点灯したとの分析もあり、市場では依然として慎重な見方が優勢だ。
EMA300に未到達、本当の底は5万8,000ドル台か
投資分析チャンネルのCHAIN MINDは21日、公式Xにて「ビットコインは本当のサイクル底をまだ付けていない可能性が高い」と指摘した。
その根拠として挙げられているのは、週足EMA300と価格との関係だ。EMA300とは、約300週間のビットコイン平均価格をもとにした長期移動平均線であり、過去の大底で非常に重要な役割を果たしてきた。
2020年の暴落時には、ビットコインは週足EMA300に到達した後、さらに約10%下まで下落してから底を形成した。また2022年の弱気相場でも、EMA300に接触した後、およそ15%下まで売り込まれたところで最終的な底が完成している。
つまり過去のサイクルでは、「EMA300に触れること」が底形成の重要な共通点になっていた。
しかし今回のサイクルでは、ビットコインは6万ドル付近から反発したものの、まだEMA300には一度も到達していない。この点が、「まだ本当の底ではないのではないか」と警戒されている理由だ。
もし過去と同じパターンが繰り返されるのであれば「価格は今後もう一段下落し、EMA300付近に位置する5万8,000ドル前後まで到達したところで、最終的な底を形成するだろう」とCHAIN MIND氏は結論づけた。
今サイクル最大級の弱気シグナルが点灯
暗号資産(仮想通貨)トレーダーのChiefy氏は21日、自身のXにて「ビットコインに今サイクルで最も危険な弱気シグナルが発生した」と指摘した。
現在多くの市場参加者は、依然として「ビットコインはこれから本格的な強気相場へ向かう」と期待しており、市場全体には楽観ムードが残っている。
この状況は過去の2018年や2022年の弱気相場とも非常によく似ている。当時も、多くの人は「ここからビットコインは上がる」と信じていたが、その後に大きな下落が発生した。
今回注目されているのは、過去のサイクル転換時と似た構造やシグナルが再び形成され始めている点だ。添付されたチャートを見ても、過去サイクルでは、ほとんどのケースで暴落前に一時的な強気トレンドを挟んでいる。今回も、長期的な弱気相場の中で、約2カ月に渡り上昇トレンドが続いている。
市場心理の面では「まだ強気を信じるトレーダーが多い」という状態は、むしろ警戒すべきサインと言っていいだろう。
「この警告を無視してはいけない」とChiefy氏は締めくくった。
CHAIN MIND氏の分析によれば、ビットコインは未だEMA300にタッチしていないため、今後さらなる下落が発生する可能性が残されている。また、過去サイクルの暴落発生時と現在の構造が非常に似ているという状況も重なっているため、今後のビットコインの値動きには要警戒だ。
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