予測市場最大手のポリマーケットは19日、未上場企業の業績や動向を対象とした初の予測市場を立ち上げたと発表した。未公開株市場を運営するナスダック・プライベート・マーケット社と独占契約を結び、同社が市場結果を判定するためのデータプロバイダーを務める。
未公開企業への投資機会を一般層へ拡大
発表によれば、新たに追加される予測イベントの対象には、未上場企業のバリュエーション(企業評価額)やIPO(新規株式公開)の時期、セカンダリー市場での取引動向などが含まれる。提携先のナスダック側は、結果判定の基準となる信頼できるデータを提供する役割を担う。
この新市場は、個人だけでなく機関投資家にとっても有益な価格発見ツールになるという。ナスダックのデータ担当幹部は、市場での取引動向が、今度は機関投資家に対し未公開企業の業績を測るリアルタイムなシグナルとして還元されるという「双方向」の有用性を指摘している。
巨大な未公開市場を個人投資家に開放
このような市場がローンチされた背景には、未上場市場の巨大化がある。ポリマーケットによれば、評価額10億ドル超の未上場スタートアップである「ユニコーン企業」は世界に約1,600社存在し、その累積価値は5兆ドルを超える。
しかしこれまで、これらの企業が生み出す価値の恩恵は、機関投資家や富裕層など一部に限られ、一般の個人は市場から取り残されていた。ポリマーケットのシェイン・コプランCEOは、今回の市場提供が金融情報と機会へのアクセスを民主化し、誰もが未上場企業の価値創造に関与できる一歩になるとその意義を強調している。
未上場企業の評価はこれまで一部の機関投資家を中心に行われてきた。予測市場を通じて市場参加者の見通しが可視化されることで、情報格差の縮小や個人投資家の新たな参入機会につながる可能性がある。
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