分散型金融(DeFi)プロトコルのApyxは19日、ガバナンストークン「APYX」のトークン生成イベント(TGE)とエアドロップを10月13日に実施すると発表した。2月27日のプロトコルローンチから約7カ月という異例のスピードでのTGE到達となる見込みだ。
Pipsシーズン2も開始、マルチプライヤー刷新で報酬設計を強化
Apyxはベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達を一切行っておらず、ユーザーが資本を展開することで成長してきたプロトコルだ。投資家のキャップテーブルやプライベートラウンド、VCのアンロックスケジュールも存在しない。こうした構造が、TGE前にAPYX総供給量の11%をコミュニティへ直接配布するという大胆な設計を可能にしたとしている。
また、ApyxはTGEの発表にあわせて、ポイントプログラム「Pips」のシーズン2のスタートも発表した。期間は5月23日から10月11日までで、APYX総供給量の6%にあたる600万APYXが参加者に割り当てられる。シーズン1の配布率は5%だったため、報酬プールは拡大した形だ。
シーズン2ではマルチプライヤーも全面的に見直されている。獲得カテゴリーは保有、カーブでの流動性提供、ペンドルでのイールドトークン(YT)運用、レンディング市場での借入の4つ。最大倍率はペンドルのYT apxUSDの128倍で、保有カテゴリーではapxUSDが40倍、長期ロックにあたるコミットが80倍に設定されている。
加えて、レンディング分野にも新たな重み付けが導入された。モルフォやサイロなどの対応先での借入が12倍で評価されるようになり、apxUSDのDeFi全体への広がりを報酬設計にも反映させた形だ。シーズン1の参加者には、シーズン2で獲得する全Pipsに20%のロイヤルティブーストが自動で適用されるという。
なお、TGE後にはxAPYXとyAPYXの2つのステーキング機能が導入される予定だ。xAPYXはプロトコル収益でAPYXを買い戻しボールトに還元する設計で、保有量が時間とともに増加する。一方のyAPYXは、プロトコル収益をapxUSD建ての配当として保有者に分配。配当裏付けプロトコルとしての性格をより鮮明にする設計だ。
VC資金に頼らず約7カ月でTGEに到達し、コミュニティ配布率を拡大し続けるApyxの動向は、DeFiにおけるトークン配布モデルの新たな事例として注目を集めそうだ。
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