伊予銀行を傘下に持ついよぎんホールディングスは21日、いよぎんキャピタルと共同設立したCVCファンド「IHD STRATEGY FUND」を通じて、日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYC株式会社に出資したと発表した。出資は4月30日付で、第三者割当による株式引受の形式で実施された。出資額は非公表。
地方銀行系CVCがステーブルコイン発行企業に出資
IHD STRATEGY FUNDは2025年8月に設立された総額20億円のCVCファンドで、伊予銀行が19.5億円、いよぎんキャピタルが0.5億円を出資している。いよぎんグループの事業領域拡大や地域経済の活性化に資するスタートアップへの投資を目的としており、JPYC社への出資もこの方針に沿ったものだ。
いよぎんHDは出資の理由について、JPYC社が日本円建てステーブルコインの社会実装に先駆的に取り組んできた企業であり、JPYCの普及がもたらす利便性向上が「地域における新たな価値創出につながり、持続的な地域の発展に寄与する」と説明している。
JPYC社は2025年8月に第二種資金移動業の登録を完了し、同年10月に国内初の日本円建てステーブルコイン「JPYC」を発行した。送金決済の効率化や法人間取引の高度化を目指しており、直近ではLINE NEXTが運営するウォレット「ユニファイ」へのJPYC対応も発表している。地方銀行グループのCVCがステーブルコイン発行企業に直接出資するのは珍しく、地方金融とブロックチェーン決済の接点として注目される。
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