独立系SIer大手の株式会社シーエーシー(CAC、東証プライム:4725)は23日、一般社団法人日本ブロックチェーン協会(JBA)が主催した「JBA Blockchain Hackathon 2026」において、同社の若手社員2名がJPYC賞を受賞したと発表した。
受賞作品「TraceRelief」──ステーブルコインで透明な寄付を実現
受賞したプロダクト「TraceRelief」は、ステーブルコインを活用した寄付プラットフォームだ。現状の寄付の仕組みでは、寄付金が被災地に届くまでに時間がかかることや、使途の不透明さが課題として指摘されている。TraceReliefでは、ステーブルコインによる即時送金と、ブロックチェーン上への全取引記録の公開により、これらの課題を解決する設計となっている。
開発にはAI駆動開発の手法が用いられ、ハッカソンのDemo Dayでは動作可能なデモを実際に操作しながらプレゼンを行った。審査では、ステーブルコインを活用するメリットの分かりやすさやブロックチェーンの特性を活かした設計が評価された。
JBA Blockchain Hackathon 2026は、学生や若手社会人を対象としたブロックチェーン開発イベントで、3月7日〜15日の3日間にわたって開催された。テーマは「ステーブルコイン」で、金融・決済・Web3サービスなど幅広い領域でのプロダクト開発が求められた。最大16チーム(16〜64名)が参加し、アイデアソン、AI駆動開発のワークショップ、Demo Dayの3段階で構成されている。
協賛企業にはJPYC株式会社、Digital Platformer株式会社のほか、ジオテクノロジーズや日本学生アンバサダー協会などが名を連ねた。審査員にはJPYC代表取締役の岡部典孝氏も参加しており、「課題の強さ」「独自の価値」「市場規模」「実現可能性」「ステーブルコインの活用度」の5項目で評価が行われた。
改正資金決済法の施行を控え、国内でのステーブルコイン普及が本格化しつつある中、次世代のエンジニア育成を目的とした同ハッカソンは、ブロックチェーン技術の社会実装を加速する取り組みとして位置づけられている。




