東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズ(2338)は1日、連結子会社のGPT Pals Studio Limited(GPT)が暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(
ETH)とビットコイン(
BTC)を売却したと発表した。
売却日はいずれも8月31日で、合計約5,000万円の売却益を計上する見込みとしている。
売れるETHを売り切り、BTCはゼロに
ETHの売却数量は714.80枚。売却単価は1枚あたり2,410ドルで、代金は172万2,648.62ドル(約2億7,500万円)となった。
この714.80枚は、GPTの暗号資産取引口座にあった売却可能なETHの全量にあたる。
売却後もグループには3,050枚のETHが残るが、こちらは4月13日から借入の担保として、シンガポールの金融サービス企業へ差し入れられている。今回の売却により、直ちに売却できるETHの残高はなくなった。
BTCについては、保有していた5.07枚の全量を売却した。売却単価は1枚7万7,516.4682ドル、代金は39万2,982.37ドル(約6,300万円)。これにより同社グループのBTC保有残高はゼロとなった。
ETHの累計売却数量は3,618.80枚となり、7月30日に引き上げた売却上限4,375枚に対する残枠は756.20枚となる。
売却単価は帳簿価額を20%上回る
今回の売却益はETHが約4,600万円、BTCが約300万円で、合計約5,000万円。2027年2月期第2四半期に計上する見込みだ。
ただしこの損益は、購入時の平均取得単価との差額ではない。同社は2027年2月期第1四半期末(2026年5月31日時点)に保有暗号資産の時価評価を実施しており、その後の帳簿価額を基礎として算定される。
基準となる帳簿価額はETHが1枚2,003.97ドル、BTCが1枚7万3,593ドルだ。今回のETHの売却単価2,410ドルはこれを20.3%、BTCの7万7,516ドルは5.3%上回る。
同社は6月16日に904枚を1,777.07ドル、7月30日に1,000枚を1,903ドルで売却しており、いずれも帳簿価額を下回ったため売却損を計上していた。8月20日の1,000枚と今回の714.80枚は、いずれも売却益となる。
一連の売却は、AIインフラストラクチャ(AIDC)事業の推進に必要な資金確保を目的としている。データセンター利用契約やGPU設備の導入、事業立ち上げ準備などに資金需要が見込まれるためで、6月4日に方針を決議していた。
同社は今後、暗号資産の保有状況その他に変更が生じた場合、速やかに知らせるとしている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159円82銭)


