米証券大手チャールズ・シュワブ(NYSE:SCHW)は27日、暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービス「シュワブ・クリプト」で、ソラナ(
SOL)、アバランチ(
AVAX)、チェーンリンク(
LINK)の3銘柄を扱う方針を発表した。提供は今後数カ月のうちとしている。
ETFではなく現物、既存の証券口座で
シュワブ・クリプトは2026年5月に顧客への提供が始まったばかりのサービスだ。現在の取扱いはビットコインとイーサリアムの2銘柄で、今回の追加が実現すれば5銘柄になる。
特徴は、暗号資産の現物を株式などと同じ画面で売買できる点にある。同社ウェブサイト、モバイルアプリ、トレーディングツール「thinkorswim」のいずれからも、従来の投資商品と並べて表示・取引ができる。
手数料は取引額に対して75ベーシスポイント、つまり0.75%。1万ドルを売買すれば75ドルがかかる計算で、同社はこれを業界でも低い水準だと説明している。
デジタル資産責任者のジョー・ビエトリ氏は、今回の拡充で顧客がシュワブの投資・銀行サービスと並行してデジタル資産の配分を組み立てる際の選択肢が増えると述べた。教育コンテンツやツール、サポートを備えたうえで、馴染みのある暗号資産へのアクセスを提供するという同社の方針に沿った追加だとしている。
提供元は銀行子会社、保険の対象外
もっとも、リリースの後半は注意書きに多くの行数を割いている。
シュワブ・クリプトの口座と暗号資産商品を提供するのは、証券会社本体ではなくチャールズ・シュワブ・プレミア銀行(SSB)だ。両社は関連会社の関係にあるが、別法人にあたる。
同行が提供する暗号資産は証券ではなく、SIPC(証券投資者保護公社)の保護もFDIC(連邦預金保険公社)の預金保険も適用されない。預金でもないため、価値が失われる可能性があると明記されている。
利用できる地域も限られる。ニューヨーク州とルイジアナ州を除く全米が対象で、米国の準州や米国外の法域では口座を持てない。対象外の地域へ転居した場合、口座が制限または閉鎖されることもある。
今回の3銘柄についても、同社は市場環境や規制、運用上またはリスク関連の事情によって、発表済みの資産への対応を遅らせたり、変更したり、取り下げたりする場合があるとしている。
シュワブは2024年の売上高が196億600万ドル(約3.12兆円)、純利益が59億4,200万ドル(約9,446億円)。従業員数は32,100人にのぼる。同社は今後も対応する暗号資産やデジタル資産を増やしていく方針を示している。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.97円)


