ビットコイン
BTCは22日も続伸しており、引き続き7万8,000付近の直近高値をトライする展開となっている。ビットコインは、近々大きな上昇局面に突入するという見解が確認されている一方、マイナーの採算ラインの観点から、さらなる弱気相場が訪れるという意見も見られる。
USDTドミナンスの低下が上昇局面の接近を示唆
マクロ分析アナリストのSykodelic氏は22日、自身のXにて「ビットコインの大きな上昇フェーズが近づいている」との見解を示した。
注目すべきはUSDTドミナンス(USDT.D)の動きだ。これは市場全体の資金が「ステーブルコインに逃げているのか、それともリスク資産に戻っているのか」を示す重要な指標だが、これが長期トレンドを明確に下抜け、さらに週足のMACDも下向きに転じている。
過去のパターンを見ると、この2つが同時に発生した場合、その後ビットコインは最低でも約70%規模の上昇を見せてきた。今回も同様に、USDT.Dは明確に弱気の状態に入っており、ビットコイン市場への資金シフトを示唆している。
こうした局面は、過去の傾向から見ても「仕込みのタイミング」となりやすく、特に長期目線では強気に傾く根拠となるケースが多い。一方で「これまで有効だったショート戦略は徐々に優位性を失いつつある」とSykodelic氏は締めくくった。
マイナー採算ラインは弱気相場継続を示唆
一方、暗号資産(仮想通貨)トレーダーのNoName氏は22日、自身のXで「ビットコインの本当の底値は4万ドル付近だ」との見解を示した。
現在のビットコインは、価格そのものよりも「マイナーの採算ライン」に注目すべき局面だ。現在、1BTCあたりの生産コストは6万7,376ドル、電力コストは4万0,425ドルとなっている。
重要なのは今後、価格が生産コストを下回るとマイナーの採算が悪化し、保有ではなく売却を選択せざるを得なくなるという点だ。すでにその兆候は現れており、マイナーによる売り圧力が増加している。実際、2026年第1四半期のマイナー売却量は、すでに前年1年間の総売却量を上回っており、通常の利益確定とは違う「生き残りのための売却」が加速している状況だ。
また、過去のサイクルを見ると、弱気相場の底は生産コスト付近では形成されず、電力コスト付近まで到達、あるいは一時的に下抜けることで、初めて本格的な底が形成されてきた。このパターンが再現されるのであれば、今サイクルで意識される本当の底値は4万ドル〜4万4,000ドル付近となるだろう。
もちろんこのシナリオが必ずしも成立するとは限らないが「現時点で過去と異なる動きになる明確な根拠も見当たらない」とNoName氏は締めくくっている。
USDTドミナンスの低下はビットコインへの資金回帰を示す一方、マイナーの採算悪化と売却圧力の増加は下値リスクとして残る。なお、2026年第1四半期には上場マイナーが合計3万2,000BTC以上を売却し、2025年通年の売却量を上回る過去最高を記録している。
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