国内銀行約40行が「トークン化預金」相互送金の実証へ──全銀システム介さず即時決済

国内銀行約40行が「トークン化預金」相互送金の実証へ──全銀システム介さず即時決済
JinaCoin編集部
2 Min Read
Highlights
  • GMOあおぞらネット銀行やDCPなど国内約40行、月内にもトークン化預金の相互送金実証を開始
  • 全銀システムを介さず24時間365日低コストで即時決済、DCPは2027年度の実用化見込み
  • 銀行預金をブロックチェーン上で流通、既存の預金規制を応用可能

国内の銀行約40行が、ブロックチェーン技術を活用した「トークン化預金」による相互送金の実証実験を月内にも開始する。25日、日本経済新聞が報じた。GMOあおぞらネット銀行などが中心となり、既存の決済システムを介さず、24時間365日、低コストで即時送金できる決済インフラの構築を目指す動きである。

金融庁支援のもと3社が実証 DCPは27年度の実用化見込む

現在の国内における銀行間決済では、全国銀行データ通信システムを通じて送金電文が送られ、日本銀行の当座預金間で振り替えが実行される仕組みとなっている。今回の実証ではこの既存のシステムを使わず、預金をブロックチェーン上でトークン化し、銀行間で直接やりとりする。

この事業は、金融庁の「フィンテック実証実験ハブ」の支援を受けて実施される。GMOあおぞらネット銀行やアビームコンサルティング、フィンテック企業のDCPが中心となり、りそな銀行や商工組合中央金庫(商工中金)などもオブザーバーとして加わる。DCPは、2027年度の実用化を目指すとしている。

すでに、ゆうちょ銀行やほくほくFG傘下の北陸銀行なども、トークン化預金の発行を目指している。企業間決済や給与振り込みなどで活用が進めば、異なる銀行間で資金決済する必要性が出てくる。今回の実証はその受け皿となる決済インフラを先行して整える取り組みだ。

トークン化預金は、法定通貨を裏付けとして民間企業が発行するステーブルコインとは異なり、銀行預金そのものをトークン化した仕組みだ。このため、マネーロンダリング対策など、既存の預金規制を応用しやすいという規制対応上の利点がある。銀行側には、次世代の決済インフラ構築を自ら主導したい思惑もあるとみられる。

民間ステーブルコインへの預金流出を警戒する銀行界にとって、本実証は、自らデジタル決済基盤を整えることで競争力を維持するための、戦略的かつ現実的な防衛策ともいえる。

関連:ステーブルコインは守られない、トークン化預金は守られる──FDIC規則案の核心
関連:スウィフト、トークン化預金のパイロット準備完了──6大陸17行が参加、MUFGも

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する暗号資産(仮想通貨)の専門メディアです。正確性・信頼性・独立性を担保するため、編集ポリシーに沿ってニュースの取材・執筆・ファクトチェックを行っています。一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)加盟。
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA