米資産運用会社グレースケールは25日、プライバシー重視の暗号資産「Zcash(ジーキャッシュ)」を対象とするETF「The Zcash ETF」をNYSEアーカに上場した。ティッカーはZCSHで、米国初のZcash ETFとなる。
既存商品をETFに転換、運用資産は約3億ドル
ZCSHは新規設定ではなく、2017年に組成された既存の投資商品を転換したものだ。25日時点の運用資産残高は約3億459万ドル(約484億円)にのぼる。
25日時点で、1口あたりの純資産価格(NAV)は63.07ドル(約1万22円)、発行済み口数は482万9,300口、ファンドが保有するZEC
ZECは38万7,849枚。基準となる指標はCoinDesk Zcash Benchmark Rateだ。
管理報酬は年2.50%に設定されている。グレースケールはこの手数料の全額を、Zcashエコシステムの開発とZCSHの販促に充てるとしている。ただし、この取り組みは登録届出の効力発生から最大12カ月間としている。
資産の保管はコインベース・カストディ・トラスト・カンパニー、管理事務はBNYが担う。なお同ファンドは1940年投資会社法に基づく登録を受けておらず、同法に登録されたETFや投資信託と同じ規制や保護の対象ではない。
ビットコイン型の設計と秘匿機能を評価
グレースケールはZECを選んだ理由として、ビットコイン
BTCとの共通点を挙げる。発行上限が2,100万枚である点、半減期によって新規供給が減る点、プルーフ・オブ・ワークを採用している点だ。
そのうえで、Zcashはすべての取引が公開台帳で見えるビットコインと異なり、利用者が残高や取引内容を秘匿するか開示するかを選べる。秘匿された供給量は440万ZECで、流通量のおよそ26%にあたる。
同社によると、ブロックワークス・アナリティクスのデータでは、2024年10月6日から今年6月28日までの期間中、秘匿取引が利用状況の50%を超える場面もあった。これまでのアップグレードで秘匿取引はより使いやすくなり、将来の量子計算に関わるリスクへの耐性も加わったとしている。
上場初日となった25日の市場価格は1口63.10ドル(約1万26円)で、純資産価格(NAV)に対して0.05%のプレミアムとなった。今後は、プライバシー機能への需要がZCSHへの資金流入につながるかが焦点となりそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.9円)
関連銘柄:
ZEC
BTC


