米資産運用会社グレースケール・インベストメンツのザック・パンドル調査責任者は21日、ビットコイン
BTCの購入時期をめぐる考え方を示した分析を公開した。3つの問いを立て、いずれも長期保有の投資家にとって現在の価格が有利な参入水準になり得ることを示唆すると述べている。
普及・サイクル・マクロの3点で判断
同社は市場のタイミングを計ることを推奨せず、分散されたポートフォリオの中でビットコインを検討するよう促してきた。ただ、株式や債券と異なりキャッシュフローを生まない資産のため、購入価格の判断がつかず配分そのものを見送る投資家も多いとする。
1つ目の問いは、構造的な普及トレンドが維持されているかどうかだ。同社は政府債務の歯止めなき増加、金融サービス全般でのブロックチェーン利用の拡大、ポートフォリオ構築における世代交代を根拠に、維持されているとの立場を取る。
米財務省のデータによると、公的債務残高は8月20日時点で約40兆300億ドルだった。ただし債務の増加が自動的にビットコインの購入につながるわけではない。
2つ目は、価格の拡大と縮小を繰り返すサイクルの中で現在どこにいるかである。同社は直近の弱気相場が10カ月目に入っているとし、過去4回の弱気相場の平均と中央値は11〜12カ月だったと指摘した。データはコインメトリクスに基づく。
3つ目はマクロリスクの見通しだ。ビットコインの価格は実質金利をはじめとするマクロ変数の影響を受ける。FRBが近く利上げすれば下値余地が残る一方、そうでなければすでに底を打った可能性があるとした。
7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3.5〜3.75%に据え置いたが、3名の参加者は0.25%の引き上げを支持していた。
弱気相場の長さは他社分析とも一致
弱気相場の長さについては、他の調査主体も近い数字を示している。VanEck(ヴァンエック)は8月18日のレポートで、ピークから最大下落までの期間が過去4サイクルで平均11カ月、市場が未成熟だった2011年を除く直近3サイクルでは平均12.7カ月だったとしていた。
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もっとも、パンドル氏は将来の値動きは誰にも分からないと強調している。同社の分析は市場環境に関するものであり、現在の価格が最終的な底値であることを保証するものではない。
なお、グレースケールはビットコイン関連の運用商品を提供する事業者だ。同社は今回の内容について、リサーチや投資助言、特定の商品や戦略の推奨として依拠すべきではないとしたうえで、同社および従業員が言及したデジタル資産を保有する可能性があると注記している。
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