イーサリアムのレイヤー2(L2)「Taiko(タイコ)」は22日、チェーンの状態を検証する仕組みが侵害されたことを確認したと、公式X(旧Twitter)で公表した。これにより、Taiko上に展開された全ブリッジのセキュリティ前提が信頼できなくなったとして、利用者に速やかな資金の引き出しを呼びかけている。
全ブリッジからの即時出金を推奨
Taikoは「セキュリティ通知」として、チェーンの状態検証メカニズムの侵害を確認したと説明した。その結果、Taiko上の全ブリッジのセキュリティ前提はもはや信頼できないとしている。
同チームは、セキュリティ評議会(Security Council)やエコシステムのパートナーと連携し、インシデントの封じ込めや影響を受けたシステムの停止、必要な技術的・法的措置を進めているとした。そのうえで、全利用者に対しTaiko上の全ブリッジから直ちに資金を引き出すよう強く推奨している。
あわせて、すべての中央集権型取引所(CEX)に対し、TAIKOの入金を即時停止し、Taikoからの正式な通知があるまで再開しないよう緊急に要請した。Taikoは攻撃者のものとみられる4つのアドレスも公開している。
被害額は100万ドル超とみられる
オンチェーン分析を手がけるルックオンチェーンによると、TaikoのERC20ボールト(資産保管庫)が攻撃を受け、約170万ドル(約2億7,000万円)相当の被害が出たとみられる。
攻撃者はすでにTAIKOの一部(約18万9,000ドル相当)を取引所MEXCに入金し、なお約870 ETH(約152万ドル相当)を保有しているとされる。ただし、被害の全容や原因の詳細は、現時点で確定していない。
Taikoは、イーサリアムと同等の環境を提供するゼロ知識証明(ZK)ベースのL2だ。TAIKOの価格は、発表の前後で値動きが荒くなった。
1枚あたり0.084ドル前後で推移していたが、6月22日に一時0.098ドル付近まで急騰し、その後0.085ドル前後へ反落した。インシデントを受けて売買が交錯しているとみられ、今後の状況次第でさらに変動する可能性がある。

本件は進行中のインシデントであり、Taikoは続報を順次公開するとしている。Taikoのブリッジを利用しているユーザーは、公式の発表を確認したうえで対応することが求められる。
関連銘柄:
taiko



