楽天グループで暗号資産(仮想通貨)交換業を運営する楽天ウォレットは15日、XRPやドージコインなど5銘柄の現物取引を開始した。これらの銘柄は楽天ポイントでの購入に加え、電子マネー「楽天キャッシュ」を経由して楽天ペイ加盟店での決済にも利用可能となる。楽天ペイの決済圏にXRPやドージコインが接続された形だ。
楽天ポイントで買い、楽天ペイで使う──暗号資産が日常の買い物に
今回の仕組みはシンプルだ。ユーザーは楽天ポイントでXRPなどの暗号資産を購入できる。そして保有する暗号資産を楽天キャッシュにチャージすれば、コンビニ・スーパー・飲食店など楽天ペイに対応した全国の加盟店で支払いに使える。楽天ポイントという暗号資産に縁のない層が日常的に触れる導線から、XRPに到達できるようになった意味は大きい。
リップル社のシニアエコシステムグロースマネージャーである興梠達也氏は14日、自身のXで今回の統合を「XRPにとって最も重要なマイルストーンの一つ」と評価。累計5兆以上発行されている楽天ポイントがXRPへの変換対象になったことを強調し、「暗号資産について考えたことのない人々の前にもXRPが届く」と述べた。
「XRP決済」の実態──直接支払いではなく、売却→チャージの間接方式
ただし「楽天ペイでXRPが使える」という表現には注意が必要だ。XRPを店頭で直接支払いに使えるわけではない。実際の流れは、楽天ウォレット内でXRPを日本円に売却し、その代金を楽天キャッシュにチャージするという仕組みである。XRPが決済通貨として店舗で直接流通するわけではなく、あくまで「暗号資産の売却」と「電子マネーへの入金」を一括で行うサービスだ。
この仕組み自体は新しいものではない。楽天ウォレットはビットコインやイーサリアムなど既存銘柄でも以前から同じ機能を提供しており、今回の5銘柄にも同様に適用された形である。
利用上の制約もある。楽天キャッシュへのチャージ上限は1回あたり・月間累計ともに10万円で、大口の決済には向かない。また、チャージ時の暗号資産売却で利益が出た場合は課税対象となる。
XRPだけではない──DOGE・XLM・SHIB・TONの5銘柄が同時追加
楽天ウォレットの公式発表によれば、今回追加されたのはXRP
XRP、ドージコイン
DOGE、ステラルーメン
XLM、シバイヌ
SHIB、トンコイン
TONの5銘柄だ。これにより同社の現物取引銘柄は計14種類に拡大した。5銘柄すべてが楽天ポイントとの交換および楽天キャッシュへのチャージに対応する。
楽天ウォレットは取扱開始を記念して、4月15日から5月15日まで「XRP購入でトリプルチャンスキャンペーン」を実施。3万円以上の購入で500円相当、10万円以上で追加1,500円相当のXRPを進呈するほか、10万円以上購入者から抽選で5名に10万円相当のXRPが当たる。
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【お詫びと訂正】2026年4月17日、楽天証券ホールディングス広報からのご指摘を受け、以下の通り記事を修正いたしました。 (1)銘柄追加をおこなったのは「楽天ペイ」ではなく「楽天ウォレット」であるため、タイトルおよび本文を修正しました。 (2)累計発行楽天ポイントの数値を「3兆以上」から「5兆以上」に修正しました。 (3)楽天ペイのユーザー数・加盟店数の具体的な数値については、最新数値が非公開のため記述を削除しました。 読者および関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。




