ビットコイン
BTCは、7万6,000ドル手前で強い売り圧力に阻まれ、15日に長い上ひげをつけて陰線を確定した。その後は7万4,000ドル付近で底堅く推移し、再び上値へトライする動きを見せている。そんな中、短期的な下値リスクを指摘する声が上がっているが、一方で長期的な底値を示唆する投稿も確認されている。
複数の弱気シグナル点灯、短期的な下落に注意
暗号資産(仮想通貨)トレーダーのMax Trades氏は15日、自身のXにて「ビットコイン市場は下落に向かっている」と指摘した。
現在のビットコインは、短期レンジの下限付近で推移しているものの、全体としては複数の弱気シグナルが点灯しており、下方向へのバイアスが強い状況だ。
まず、現物市場の出来高が徐々に減少しており、上昇トレンドの勢いが弱まっていることを示唆している。価格が下げ止まっているように見えても、実際には新規の買いが入っていないため、持続的な上昇にはつながりにくい。
さらに、資金調達率もマイナスへ転じており、市場のポジションバランスはやや弱気寄りに傾いている。特に清算の内訳を見ると、現在はショートよりもロングの清算が大きく上回っている点は、市場にとって大きな弱気材料になる。
「現在のような市場構造は、多くのケースで下落方向へ向かいやすい」とMax Trades氏は結論づけた。
長期的に最も信頼できる底値シグナルが点灯
一方、マクロ分析アナリストのSykodelic氏は「最も信頼できる、長期的なビットコインの底値シグナルが点灯した」との見解を示した。
投稿に添付された画像を見ると、下部のグラフが緑のラインに達したタイミングは、ほぼ例外なく長期的な底値と重なっており、その後に訪れる上昇フェーズの起点となってきた。唯一の例外が2022年であり、この時はFTXの破綻という突発的な出来事、いわゆるブラックスワンによって、各指標を一時的に無効化する状況だった。
このような例外的なケースを除けば、現在の状況は「すでに底を打っている可能性が極めて高い」と判断できる状態にある。仮にまだ底が確定していなかったとしても、下落余地は限定的であり、想定される範囲としては5万ドル台にとどまる可能性が高く、それ以上の深い下落は現時点では考えにくい。
そもそも、相場の「完全な底」をピンポイントで捉えることは非常に難しく、多くの場合は後から振り返って初めて確認される。重要なのは正確な一点を当てることではなく、「すでに底に近いエリアにいる」という認識を持つことだ。
「多少の下振れがあっても大局的には誤差の範囲にとどまる可能性が高く、次の上昇フェーズに備えるための材料は十分にそろっている」とSykodelic氏は結論づけた。
ビットコイン市場は現在、短期的な下値リスクがくすぶっているものの、長期的にはリスクリワードの高い投資機会になる可能性がある。Sykodelic氏の分析に基づけば、一時的な下落が発生した場合でもリスクリワードは好転しつつある局面だが、Max Trades氏が指摘する短期の弱気シグナルも並存しており、リスク管理の徹底が求められる。
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