ステーブルコイン銀行オープンリザーブ、米OCCが条件付き承認──a16zが出資

ステーブルコイン銀行オープンリザーブ、米OCCが条件付き承認──a16zが出資
オープンリザーブ公式サイトより引用
水澤 誉往
2 Min Read
Highlights
  • オープンリザーブが3日、米OCCから国法銀行免許の予備的な条件付き承認を取得したと発表
  • あわせてa16z cryptoが主導する2,500万ドル(約38億8,000万円)のシードラウンドを公表した
  • トークン化預金とステーブルコインを前提に、24時間365日稼働する「決して閉まらない銀行」を掲げる

米新興銀行OpenReserve(オープンリザーブ)は3日、米通貨監督庁(OCC)から国法銀行免許について予備的な条件付き承認を得たと発表した。同社は暗号資産(仮想通貨)分野に投資するa16z cryptoが主導する2,500万ドル(約38億8,000万円)のシードラウンドも同時に公表している。

「決して閉まらない銀行」を掲げる

オープンリザーブが構想するのは、24時間365日動き続ける銀行だ。プログラマブルなコア台帳の上に構築し、トークン化預金とステーブルコインを前提とした連続的な決済を実現するとしている。

創業者のディー・チョーベイ氏はXで、リアルタイム決済、FRB(連邦準備制度理事会)への直接接続、トークン化預金、そしてGENIUS法に沿った決済用ステーブルコインのインフラを構築中だと説明した。

a16z cryptoのガイ・ウォレット氏はブログで、投資判断の背景を整理している。従来の銀行は信用創造ができる一方でオンチェーンにネイティブ対応できず、ステーブルコインは資金を連続的に動かせるが信用創造をしない。オープンリザーブはこの2つを組み合わせる、という見立てである。

同氏はさらに、銀行のコアを「L1のように」構築することで、イーサリアムやソラナがオンチェーン金融の土台となったのと同じ形で、開発者がその上に新しいプロトコルや商品を築ける可能性に触れた。連邦免許銀行だけが提供できる保証を裏付けとしたオンチェーンのボールト展開も視野に入れる。

GENIUS法向けの子会社「ReserveUSD」を計画

OCCへの申請書類には、ステーブルコインのリスク管理、トークン化預金、オンチェーン決済業務が記載されている。GENIUS法関連のステーブルコインサービスを担う完全子会社「ReserveUSD」の設立も申請に含まれ、銀行の拠点はユタ州ソルトレイクシティを予定する。

申請は2026年4月で、約5か月で条件付き承認に到達した。OCCが暗号資産関連の申請を短期間で処理している近年の傾向に沿う速さである。

チョーベイ氏は2012年にマネーライオンを創業し、株式公開を経て2025年にジェン・デジタル(旧シマンテック)へ売却した経歴を持つ。オルタナティブデータを活用した消費者向け融資を手がけ、累計で数十億ドル規模を貸し付けた。

経営陣にはメリルリンチとシタデルでグループCOOを務めたリック・コレイア氏も加わっている。

条件付き承認は免許の交付ではない。オープンリザーブは今後、OCCが課す開業前の条件を満たしたうえで、FDIC(連邦預金保険公社)とFRBの承認を得る必要がある。

OCCは審査結果の開示も進めている。ゴールド長官は申請から120日以内の判断を目標に掲げるが、オランダのフィンテック企業バンクの申請は212日を要して却下され、ゼロハッシュの申請は判断を示さないまま返送された。承認一辺倒ではない。

同じ3日には英レボリュートもフルバンク免許の条件付き承認を取得している。暗号資産を扱う銀行を連邦の枠組みに組み入れる動きが、同時並行で進んでいる。

関連:レボリュート、米銀行免許で条件付き承認──暗号資産を扱うフルバンクへ

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.26円)

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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