生体認証による本人確認プロジェクト「World(ワールド、旧ワールドコイン)」を運営するワールド財団は2日、ゼロ知識証明のツールキット「ProveKit(プルーブキット)」を公開した。利用者が自分の端末上で証明を生成できるもので、すでにデジタルID「World ID」に組み込まれ、稼働している。
ワールドは、OpenAIのサム・アルトマンCEOとアレックス・ブラニア氏が共同で立ち上げたプロジェクト。
World IDでは、NFC対応パスポートなどICチップ付き身分証の情報を、利用者の端末内にあるWorld Appへ保存できる。ProveKitはその情報から、年齢や国籍、書類の保有といった事実だけを証明する役割を担う。
データは端末の外に出ない。ワールド財団もOrbなどを開発するツールズ・フォー・ヒューマニティも、第三者も参照できないという。検証する側が知るのは、証明された主張だけだ。一定の年齢以上であることを、実際の年齢を明かさずに示すこともできる。
同財団が重視したのは、最新の高性能機に限らずあらゆる端末で動くことだった。証明の生成にかかる時間は、一般的なスマートフォンで数秒。メモリ2GB・32ビットのアンドロイド端末でも30秒未満で完了したとしている。
安全性については128ビットの耐量子安全性を満たすとし、実装はオープンソースとして公開したうえで、第三者機関リースト・オーソリティの監査を受けたと説明している。
コードはGitHub(github.com/worldfnd/provekit)で公開されている。同財団は次のバージョンで証明サイズと生成時間、メモリ使用量をさらに削減し、オンチェーンでの検証に適したバックエンドも導入する予定だとしている。
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