分散型取引所ハイパーリキッドの暗号資産(仮想通貨)HYPE(
HYPE)を買い集めるナスダック上場企業ハイパーリキッド・ストラテジーズ(ナスダック:PURR)は9月1日、チャーダン・キャピタル・マーケッツとの株式引受枠を10億ドル(約1,595億円)から25億ドル(約3,988億円)へ拡大したと、米SECへの提出書類で開示した。
旧枠10億ドルは6億4,660万ドルを消化
枠組みの土台は2025年10月22日付の「ChEF購入契約」である。同社が任意のタイミングでチャーダンに購入を指示すると、チャーダンが新規発行の普通株式を引き受け、市場で転売する。売却の時期と数量は同社の単独裁量に委ねられている。
8月27日に公表した2026年6月期の決算資料によれば、8月19日時点で6億4,660万ドルを調達済み。平均発行価格は1株8.70ドルだった。
調達した資金のうち7億7,340万ドルはHYPEの追加取得に向かった。平均46.77ドルで約1,650万枚を買い増し、保有量は当初の1,250万枚から2,930万枚へ拡大している。ほかに2,780万ドルを自社株買いに充て、約580万株を平均4.80ドルで取得した。
12.02ドル未満の発行に株数の上限
今回の修正契約は、増枠と引き換えに新たな制限を伴う。累計10億ドル分を売却した後は、1株12.02ドル未満で発行・売却する株式が合計4,264万1,847株を超えられない。ナスダック規則に沿って株主の承認を得た場合、または規則上その承認が不要な場合は、この上限を超えられる。
この株数は、修正契約締結の直前時点における発行済株式数の19.99%にあたる。ナスダックが株主承認を求める20%の基準を、わずかに下回る水準に設定されている。
PURRの9月1日終値は11.36ドルで、基準となる12.02ドルを5.5%下回る。終値の水準が続いたまま発行した場合、この上限株数で調達できる金額は約4億8,400万ドル(約773億円)にとどまる計算になる。
使途への言及はなし
同社は2025年12月2日、バイオ企業ソネット・バイオセラピューティクスとの事業統合で発足した。6月30日時点の総資産は20億6,000万ドルで、うちHYPEが19億411万ドル相当(同日のHYPE価格65.04ドル、保有約2,928万枚)。現金等は1億4,990万ドルで、負債はない。
8-Kに記されているのは修正契約の要旨のみで、調達資金の使途への言及はない。同社は全文を別紙10.1として提出している。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.53円)


