予測市場プラットフォームのポリマーケットは3日、パーペチュアル(無期限先物)取引サービス「Polymarket Perps」を開始したと発表した。最大20倍のレバレッジに対応し、暗号資産(仮想通貨)から個別株、指数、コモディティまでをロングとショートの両方で取引できる。
パーペチュアルには満期日がない。資金調達率に基づいてロングとショートの間で定期的に支払いが行われ、契約価格が原資産の参照価格から大きく離れないよう調整される仕組みだ。証拠金が足りている限り、ポジションはそのまま保有できる。
87銘柄、半導体とメモリ関連が厚い
4日時点で取り扱う銘柄は87にのぼる。カテゴリの内訳は株式が36、暗号資産が24、指数が3、コモディティが4と表示されている。
24時間取引高の上位はBTC-USD、GOLD-USD、ETH-USDで、いずれも約500万ドル。HYPE-USDとONDO-USDが約300万ドルで続く。HYPE-USDは同時点で87.014ドル、24時間で5.63%上昇していた。
株式にはエヌビディア、テスラ、アップル、マイクロソフト、アルファベットといった米大手が並ぶ。さらにサムスン電子、TSMC、SKハイニックス、キオクシア、ASML、CXMTと半導体・メモリ関連が厚く、DRAM価格に連動する「DRAM-USD」も用意されている。
スペースX株に連動するSPCX-USDも取引できる。証券会社を通じて株式を買う場合と異なり、保有しても株式の所有権や議決権は生じない。
国際版はCFTCの規制外
今回のPerpsが動くのは、同社の国際版プラットフォームだ。
サイトの表記によると、CFTC(米商品先物取引委員会)の規制を受ける指定契約市場(DCM)であるQCX LLCが「Polymarket US」を運営する一方、国際版はCFTCの規制を受けず、独立して運営されている。米国の顧客は今回のPerpsを利用できない。
ベータ期間中の累計取引高は130億ドル(約2兆184億円)に達していた。予測市場という既存事業の上に、レバレッジ型デリバティブが積み上がる形となる。
取引基盤は自社で構築している。同社は毎秒20万件の注文処理を目標に掲げており、これは現行スループットの約15倍にあたる。初期テストでは、混雑時に遅い注文がどれだけ待たされるかを示すp99レイテンシが10〜20倍改善したという。
今回の参入で、ポリマーケットは分散型取引所ハイパーリキッドと競合する。ハイパーリキッドは2026年5月2日にHIP-4を導入し、予測市場をパーペチュアルと同じマッチングエンジン上に載せていた。予測市場からパーペチュアルへ、パーペチュアル取引所から予測市場へ、両者は互いの主戦場に踏み込んでいる。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.26円)


