フランスのビットコイン・トレジャリー企業Capital B SA(キャピタル・ビー)は7日、376BTCを2,530万ユーロ(約45.1億円)で取得したと発表した。保有総数は3,521BTCとなり、開示上の保有時価は取得原価を約22%下回る。
2件の増資で調達、アダム・バック氏が単独で約13.6億円分
資金は2件の株式発行で賄われた。TOBAM(トバム)との「ATM型」増資契約に基づき1株0.51ユーロで2,799,200株を発行し、144万ユーロ(約2.6億円)を調達している。
もう一方は、1株に4個の新株予約権(BSA)を付した新株(ABSA)を1個0.58ユーロで発行する第三者割当で、調達額は2,870万ユーロ(約51.1億円)。同社によると、ATM型増資の0.51ユーロは前営業日終値に対して0.4%のディスカウントにあたる。
第三者割当を引き受けたのは国際的な機関投資家で、戦略投資家としてブロックストリーム最高経営責任者(CEO)のアダム・バック氏とTOBAMが名を連ねる。バック氏は9月2日発表分の13,181,030 ABSA(764万ユーロ、約13.6億円)を単独で引き受けた。
払い込み完了後、バック氏の普通株ベースの持株比率は17.64%に達している。
取得の執行はルクセンブルク金融監督委員会(CSSF)に登録された暗号資産サービスプロバイダー、スイスクオート・バンク・ヨーロッパが担当。保管にはスイスのタウルスの技術を用いる。
376BTCの取得単価は1BTC
BTCあたり67,182ユーロ(約1,197万円)。同社が公表する取得履歴によれば、551BTCを購入した2025年9月22日以来の大型取得となる。直近は8月17日に5BTC、8月3日に1BTCと小口の買い増しが続いていた。
取得原価を22%下回る保有時価
積み上げたポジションは、足元で大きな含み損を抱えている。3,521BTCの取得総額3億941万8,524ユーロ(約551億円)に対し、開示上の保有時価は2億4,080万1,190ユーロ(約429億円)。差額は6,861万7,334ユーロ(約122億円)にのぼる。
平均取得単価87,878ユーロは、今回の取得単価67,182ユーロの1.3倍にあたる水準だ。
同社によると、保有時価はプレスリリース公表前営業日のBTC終値に保有枚数を掛けて算出している。BTC価格の変動が大きいことを踏まえ、2025年11月25日公表分から算出方法を変更した。なお運用上の必要から別途61BTCを保有しているが、これは各指標に含まれない。
BTC Yieldは2.17%、発行済みBSAは普通株の8割超
同社が戦略の進捗指標に据えるBTC Yieldは、年初来2.17%、四半期初来0.31%だった。BTC Gainは年初来61.3BTC、BTC € Gainは418万9,627ユーロ(約7.5億円)となっている。
この水準は前年から大きく後退した。2025年11月25日時点の年初来BTC Yieldは1,658.5%、BTC Gainは663.4BTC。同指標は完全希薄化後の1株あたりBTC保有量の変化率を示すもので、株数の増加ペースにBTCの積み増しが追いついていないことを意味する。
希薄化要因も積み上がっている。今回発行したBSA 2026-06〜08は合計197,600,400個で、全てが行使されれば1億8,525万375ユーロ(約330億円)の追加増資となる。
既発分を含む発行済みBSAは327,146,686個で、9月7日時点の発行済み普通株式382,506,040株の8割超に相当する。
同社は9月8日、10株を1株に併合する株式併合を実施する。これに伴いBSAの行使価格は、2026-06が7.50ユーロ、2026-07が9.80ユーロ、2026-08が12.70ユーロにそれぞれ調整される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ユーロ=178.22円)


