暗号資産(仮想通貨)取引所のBITPOINTとSBI VCトレードは4日、それぞれ取扱銘柄の廃止を発表した。BITPOINTが6銘柄、SBI VCトレードのVCTRADEサービスが3銘柄で、合計9銘柄にのぼる。いずれも廃止日時は10月28日13時である。
両サービスを運営するのは、いずれもSBI VCトレードだ。それぞれの告知では、今後のサービス提供方針を総合的に検討した結果、顧客への安定的なサービス提供の観点から決定したと説明している。
BNBやTRUMPなど主要銘柄が対象に
BITPOINTで廃止となるのは、ビルドアンドビルド(BNB)、ディープコイン(DEP)、ジャスミー(JMY)、オシトークン(OSHI)、ペペ(PEPE)、オフィシャル・トランプ(TRUMP)の6銘柄だ。
VCTRADEの対象は、アプトス(APT)、イーサリアムクラシック(ETC)、オアシス(OAS)の3銘柄となる。
顔ぶれが目を引く。BNBはBNBチェーンのネイティブトークンで時価総額上位に位置し、ETCは2016年のイーサリアム分裂で誕生した老舗銘柄である。PEPEとTRUMPはいずれも代表的なミームコインで、APTもレイヤー1として一定の知名度を持つ。流動性や認知度が低い銘柄ばかりというわけではない。
TRUMPに至っては、BITPOINTが2025年8月に国内初の板取引として取扱いを開始した銘柄だ。それから約1年での廃止となる。
買付は10月7日、売付は10月28日まで
BITPOINTでは、購入サービスと「BITPOINT PRO」での取扱いが10月7日16時に終了する。同時刻にOSHIとJMYの入金受付も止まり、BITPOINT PROに残っている注文は自動で取り消される。売却サービスと出金受付は10月28日13時までだ。
期末時価評価課税の適用除外サービスにおける対象銘柄の取扱いも、既存契約を含めて同日時に終了する。これまで出金サービスがなかったBNB、PEPE、TRUMPについては、4日から出金の受付が始まった。
VCTRADEは、販売所現物取引の買付終了が10月7日13時、売付終了が10月28日13時。積立取引も10月7日で終わる。APTとOASのステーキングサービスは、2026年10月配布分をもって終了する。
入出庫サービスの対象はOASのみで、APTとETCは元から出庫を提供していない。両サービスとも、廃止時点で売却も出庫もされずに口座へ残った分は、11月をめどに市場価格で売却され、日本円で顧客口座に付与される。
移管先も示された。SBI VCトレードの公告によると、APTはビットトレード、バイナンス・ジャパン、オーケーコイン・ジャパンの3社が扱う。ETCはビットフライヤー、ビットトレード、バイナンス・ジャパン、コインチェック、オーケーコイン・ジャパン、OSL Japanの6社である。
OASはビットバンク、FINX JCrypto、オーケーコイン・ジャパンの3社だが、オーケーコイン・ジャパンでは公告日時点で取引所および販売所での取引が一時停止中となっている。
一方でOSHIは事情が異なる。BITPOINTの発表によれば、公告日時点でOSHIを取り扱う他の国内暗号資産交換業者は存在しない。今回の廃止により、OSHIは国内の登録交換業者による取扱いがなくなる見通しだ。
12月末のサービス統合を控えて
2つの告知が同じ日に出た背景には、両サービスの統合がある。9銘柄という規模も、通常の上場廃止としては大きい。
BITPOINTを運営していたビットポイントジャパンは、2026年4月1日付でSBI VCトレードに吸収合併された。BITPOINTブランドは合併後も維持されているが、新規口座開設の受付は7月31日に終了している。
BITPOINTサービスは、2026年12月末をめどにVCTRADEサービスへ統合される予定だ。BITPOINTでは積立サービスも10月に終了することが、今回とは別に告知されている。統合に向けた銘柄と機能の整理が、段階的に進んでいる。


