ハイパーリキッド、予測市場機能HIP-4がメインネットで稼働開始

ハイパーリキッド、予測市場機能HIP-4がメインネットで稼働開始
ハイパーリキッド公式サイトより引用
水澤 誉往
3 Min Read
Highlights
  • ハイパーリキッドのHIP-4(アウトカムマーケット)がメインネットで稼働開始──公式アナウンスなしの「静かなローンチ」
  • 最初のマーケットは「5月3日15時にBTCが78,213ドルを上回るか」──YES側が77%、取引量は約196万ドルに到達
  • ポジション開設手数料ゼロ、既存のパーペチュアル・スポットと同一マージンアカウントで統合管理──ポリマーケット・カルシへの対抗を鮮明に

分散型取引所ハイパーリキッドの予測市場機能「HIP-4(アウトカムマーケット)」が2日、メインネットで稼働していることが確認された。公式Xでのアナウンスは確認されておらず、事前告知なしの「静かなローンチ」となった。2月のテストネット公開から約3ヶ月でのメインネット移行となる。

最初のマーケットはBTC価格予測──YES側77%、取引量は約196万ドル

ハイパーリキッド 予測市場取引画面

メインネットで最初に稼働が確認されたマーケットは「5月3日15時にBTCが78,213ドルを上回るか」というバイナリー(二者択一)型のコントラクトだ。日本時間5月3日8時42分時点で、YES側の確率は77%、取引量は約196万ドル(1,960,338ドル)、建玉は約172万ドル(1,716,174ドル)に達している。

トレーダーはYES(上回る)またはNO(下回る)のトークンを購入し、決済時刻にオラクルが確認したBTC価格に基づいて0か1で決済される。例えばYESを0.77で購入した場合、BTCが78,213ドルを上回れば0.23の利益、下回れば0.77の損失となる。レバレッジや清算のリスクはなく、最大損失はポジション購入額に限定される。

ポリマーケット・カルシへの構造的対抗──手数料ゼロと統合マージン

HIP-4の設計には、既存の予測市場プラットフォームへの明確な対抗が組み込まれている。2月の公式発表によると、ポジションの開設(オープン)手数料はゼロで、手数料が発生するのはクローズ・決済時のみだ。ポリマーケットが勝者に最大2%の手数料を課し、カルシが段階制の手数料モデルを採用するのに対し、参入コストを大幅に引き下げている。

最大の構造的優位性は、既存のパーペチュアル先物やスポット取引と同一のマージンアカウントで統合管理できる点だ。BTCのパーペチュアルポジション、スポットのETH保有、そしてHIP-4の予測マーケットのポジションを1つのアカウント内で同時に保有できる。ポリマーケットやカルシでは予測市場専用の資金が必要となるが、ハイパーリキッドではそのすべてを共有する。

コントラクトはハイパーコア上でネイティブに動作し、毎秒約20万件の注文処理能力を持つ既存のマッチングエンジンをそのまま活用する。担保はUSDH(ハイパーリキッドのネイティブステーブルコイン)で完全に裏付けられる。

今後はパーミッションレス展開へ──ビルダーは100万HYPEのステークで市場を作成可能

現在は「カノニカルマーケット」と呼ばれるキュレーション済みのマーケットのみが稼働している。今後の第2フェーズでは、ビルダーが100万HYPE(約4,100万ドル相当)をステークすることで、パーミッションレスにマーケットを作成できるようになる予定だ。ルール違反が確認された場合、ステークはスラッシュ(没収・焼却)される設計となっている。

2月のJinaCoinの報道時点ではテストネット段階だったHIP-4が、約3ヶ月でメインネットに移行した。ハイパーリキッドは2025年10月のHIP-3(株式・コモディティ・為替のパーペチュアル先物)に続き、HIP-4で予測市場という新たな領域に踏み出したことになる。予測市場全体の取引量は2026年に入り月間200億ドル規模に成長しており、ポリマーケット、カルシに加えハイパーリキッドが参入したことで三つ巴の競争が本格化する。

関連:米上院、議員の予測市場取引を全会一致で禁止──即時発効、カルシ・ポリマーケットも歓迎

関連銘柄:HYPEHYPEUSDHUSDHETHETH

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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