8人の人気配信者がビットコインを懸けて挑む、視聴者参加型チャレンジ番組
ビットコイン(BTC)を懸けた新感覚のリアリティ番組「House of Streams(ハウス・オブ・ストリームス)」が、Netflix(ネットフリックス)にてイギリスとアイルランドで6月18日より配信されることが明らかになった。4日、マルタのニュースメディア「TIMES MALTA(タイムスマルタ)」が報じている。
同番組では、Twitch(ツイッチ)上で活躍する8人の人気ストリーマーが出演。マルタのメリーハにあるヴィラで2週間共同生活を送りながらさまざまなチャレンジに挑み、最終的な優勝を目指すという内容だ。優勝賞金には1 BTC(約1,526万円)が用意されており、暗号資産(仮想通貨)業界からの注目度も高まっている。
ビットコインによる賞金のほか、リアルタイムの視聴者参加型である点も番組のユニークな点だ。番組は24時間体制でライブ撮影が行われており、視聴者はチャットを通じて各ストリーマーと直接的な交流を進められるという。この仕組みが番組の進行や結果に直接的な影響を与える要因として重視されている。
番組クリエイターであるマーク・ホランド氏は、「すべてが規格外であるこの番組において、報酬も単なる現金や旅行ではふさわしくない」とコメントし、番組の革新性を強調した。また同氏は、番組進行中にビットコインが史上最高値を更新したこともあり、その賞金額が他の多くのリアリティ番組の賞金を上回ったことを付け加えた。こうした価格変動がビットコインを採用した要因のひとつであると考えられる。
番組の注目を利用した非公式ミームコインが出回る
一方、市場では番組との関連性を匂わせた詐欺的な仮想通貨スキームが問題視されている。ミームコイン発行プラットフォーム「Pump.fun(パンプファン)」では、現に公式を装ったミームコインが発行されており、実際に取引も行われている。ハウス・オブ・ストリームスに関連するミームコインは執筆時点でこの他にも散見された。

こうした事態を受け、ハウス・オブ・ストリームス公式は5月22日に公式サイト上で声明を発表。「我々はビットコインを支持しており、その他のミームコインは支持していない」と明言し、不正なプロジェクトや誤解を招く宣伝に対して注意を呼びかけている。
リアリティ番組の枠を超え、仮想通貨とストリーミング文化を融合させたハウス・オブ・ストリームスは、これまでにない体験型エンターテインメントの先駆けとなる可能性を秘めている。特に仮想通貨業界で番組がどのような反響を呼ぶのか、今後の展開に注目が集まる。
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