ビットコインは転換点かデッドキャットバウンスか──短期保有者の損益分岐点が試される

暗号資産市場、株式市場に先行して週末取引で調整──FRBタカ派姿勢と米イラン合意延期が重荷に
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yukiko-endo
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Highlights
  • ビットコインは引き続き底堅く推移し、2日連続の陽線を確定
  • 短期保有者の損失がゼロに近付く、建値撤退による売り圧力拡大に注意
  • 7万3,800ドルが直近の重要サポート、下回れば6万ドル以下も視野に

ビットコインBTCBTCは引き続き底堅く推移しており、1日は2日連続の陽線を確定した。しかし、専門家の多くは、長期的に弱気相場が継続するという見解を示している。

短期保有者の損失ゼロで、売り圧力拡大か

ビットコイン分析アナリストのDarkfost氏は1日、自身のXにて「現在のビットコイン価格は、フェイクブレイクかトレンド転換かを決定する、重要な転換点にある」と指摘した。

現在のビットコイン市場で注目すべきは、過去6か月で初めて「STH SOPR(30日移動平均)」が再びプラス圏へ戻った点だ。

STH SOPRとは、短期保有者(STH)のビットコインが利益状態で売られているのか、それとも損失状態で売られているのかを示す指標だ。現在はこの数値が1を上回っており、STHの多くが「損益分岐点、もしくはわずかな利益」に戻ってきたことを示唆している。

弱気相場ではこのラインが“上値抵抗”として機能することが多い。なぜなら一度含み損を抱えた短期保有者の損失がゼロ付近まで戻ると、再びマイナスになる不安から、ポジションをクローズしてしまうケースが多いからだ。

実際、2022年4月にも同じような状況が発生している。当時ビットコインは3万6,000ドルから4万7,000ドルまで反発したが、その上昇は本格的な強気転換ではなく、「デッドキャットバウンス」と呼ばれる一時的な戻りに終わり、その後さらなる下落が続いた。

一方で、今回が本当に相場の転換点となり、調整終了後の新たな上昇フェーズへ移行するシナリオも完全には否定できない。つまり現在の位置は、「単なる戻りなのか、本格反転なのか」を見極める非常に重要な分岐点と言える。

現時点では市場に極端な恐怖やパニックは見られず、比較的落ち着いた状態が続いているが「今後は、この水準で価格がどのように反応するかを慎重に観察する必要がある」とDarkfost氏は締めくくった。

サポートを失えば6万ドル以下までの下落も

テクニカル分析アナリストのwulf氏は1日、自身のXにて「全体的には依然として弱気な展開が継続中だ」との見解を示した。

現在のビットコインは、下方向への流れがさらに強まりつつあり、価格は重要なサポート水準である7万3,800ドル付近に接近している。

このラインは短期的に非常に重要な分岐点なため、もし日足で明確に下抜けた場合、次の下落フェーズが本格化する可能性が高い。その場合、直近安値を再び試す展開や、さらなる安値を試す展開が現実味を帯びてくる。

wulf氏は、現在の相場構造を見る限り、全体の流れは依然として弱気寄りであるとし「次のターゲットは6万ドル以下の水準になる可能性が高い」と締めくくった。

Darkfost氏、wulf氏共に長期的な弱気相場の継続を想定しているが、直近では7万3,800ドル付近のサポートを維持できるかどうかが、今後の展開を左右する重要なキーポイントになりそうだ。

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ブロックチェーン関連をメインに活動するウェブライター。家庭教師、高校教師を経て英会話スクールの運営に携わるが、2020年、コロナ禍をきっかけにライターに転身。これまでに十数件のメディア・仮想通貨系Youtubeチャンネルの運営に関わる。ファンダメンタル・テクニカル分析を得意とし、自身も仮想通貨トレードで資産運用中。特にブロックチェーンを活用した国際送金やトークン化事業(RWA)に強い関心を持つ。 保有資格:英検準1級
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