SBIホールディングス(8473)の連結子会社で暗号資産(仮想通貨)交換業を営むSBI VCトレード、クレジットカード事業を営むアプラス、およびビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は1日、利用金額に応じて暗号資産が自動で貯まるクレジットカード「SBI VISAクリプトカード」の発行を開始した。あわせて同日、SBIホールディングスとVisaはデジタル金融および決済分野における協業検討に向けた基本合意書を締結している。
BTC・ETH・XRPが自動で貯まる──XRP対応・投信積立連携は国内初

「SBI VISAクリプトカード」はスタンダードとゴールドの2種類を展開する。カード申し込み時にビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)の3銘柄から1つを選択し、カード利用で貯まったポイントが月1回、選択した暗号資産に手数料無料で自動交換される仕組みだ。暗号資産を貯めるにはSBI VCトレードのVCTRADE口座開設が必要となる。XRPが貯まるクレジットカードは国内初だ。
ポイント還元率はスタンダードが通常0.5%(リボ払い時最大0.8%)、ゴールドが通常1.0%(同最大1.3%)。年会費はいずれも初年度無料で、スタンダードは次年度以降1,650円(年間10万円以上利用で無料)、ゴールドは6,600円。ゴールドは年間利用額200万円以上で年会費相当額の暗号資産がプレゼントされる特典も付く。
注目すべきは、SBI証券が提供するクレカ積立サービスに本カードを利用することで、毎月の投資信託の積立額に応じて暗号資産が自動で貯まる点だ。投信クレカ積立で暗号資産が貯まる仕組みは国内初となる。
5月1日から31日の期間中に申し込んだユーザーを対象に、8月5日までのカードショッピング利用額に応じたキャンペーンポイントが還元される。還元率はスタンダードで最大2.5%(通常0.5%+キャンペーン2.0%、上限1,500ポイント)、ゴールドで最大10%(通常1.0%+キャンペーン9.0%、上限5,000ポイント)だ。
Visaとステーブルコイン協業も同日合意──暗号資産×クレカの競争が本格化
クレカの発行と同日、SBIホールディングスとVisaはより広範なデジタル金融・決済分野の協業に向けた基本合意書を締結した。基本合意書では、ステーブルコインを含むデジタルアセットの活用や、新たな決済サービスの可能性、決済・精算プロセスの高度化について協議を進めるとしている。
SBIグループはすでに円建てステーブルコイン「JPYSC」の開発を進めており、SBI VCトレードは国内初のUSDC取扱いも実現している。今回のVisaとの基本合意は、暗号資産クレカを「第一弾」として、ステーブルコイン決済や次世代決済インフラへの展開を視野に入れた包括的なパートナーシップと位置づけられる。
国内では4月27日にビットバンクとエポスカードがビットコインで利用代金を引き落とせるクレジットカードを発表したばかりだ。わずか1週間でSBI×Visaの暗号資産還元型クレカが登場したことで、暗号資産とクレジットカードを組み合わせたサービスの競争が本格化している。
エポスカードが「BTC引き落とし型」であるのに対し、SBI VISAクリプトカードは「暗号資産還元型」で設計思想が異なる。SBI側はXRP対応と投信積立連携という独自の差別化要素を持つ。SBIホールディングスはビットバンクの子会社化に向けた協議も開始しており、国内暗号資産市場の再編と決済サービスの拡充を同時に推進している。
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