EternalAI、ZKsync Eraと連携|分散型AIエージェント作成を簡略化

中井 純
13 Min Read

AIとブロックチェーンの融合|コード不要、数クリックでAIエージェント作成可能

「EternalAI(エターナルAI)」は24日、「ZKsync Era」と提携し、分散型AIエージェントの作成サービスを開始したと発表した。プログラミング知識がなくても、数クリックでAIエージェントを作成し、X(旧Twitter)上で自律的に活動させることができるようになる。

エターナルAIは「Agent Studio」というツールを提供しており、ドラッグ&ドロップ操作で簡単にAIエージェントのカスタマイズが可能だ。プログラミングの知識がなくても、AIエージェントを容易に作成・管理できる。

サービスの特徴:

  • コーディング不要の直感的な操作性
  • EAIトークンを利用したエージェントの起動
  • Xアカウントとの連携機能
  • 自律的な投稿、返信、エンゲージメント機能

さらに、エターナルAIはビットコインチェーン上でAIインフラを構築し、AIをdApps(分散型アプリケーション)に統合する取り組みを進めている。特にBase(ベース)チェーン上で稼働するAIカーネルにより、動的な意思決定が可能なAI駆動型スマートコントラクトの実現を目指す。

エターナルAIの市場データ:

  • 時価総額:約51.1億円(3,255億ドル)
  • 総供給量:10億EAI
  • 流通量:2.019億EAI
  • 過去最高値:約27円(12月24日)
  • 24時間取引高:約1.19億円(75万7,980ドル)

エターナルAIの収益モデルは:

  • AIモデルの作成者が、自身のモデルを公開して収益を得る
  • ユーザーがAIにタスクを実行させる際に料金を支払う
  • ノード運営者が計算サービスを提供し、トークンを獲得する
  • 検証者が結果を検証し、報酬を受け取る

AIエージェントは、従来のWebサイトに代わる新しいインターフェースとして、自律的にインターネットを探索し、情報収集や学習、タスクの実行を行う能力を持つ。

AIエージェントの普及は、以下の分野に大きな影響を与えると予想されている。

  • ソーシャルメディア:AIエージェントが個人のソーシャルメディアアカウントを管理し、投稿や返信を自動化する。
  • ビジネス:企業がAIエージェントを活用し、データ分析、顧客対応、マーケティングなどの業務を効率化する。
  • 経済:AIエージェント同士が自律的に取引を行い、新たな経済圏を形成する。
  • 開発者:AIエージェントのフレームワークが開発され、開発者は独自のAIエージェントを簡単に作成できるようになる。

AIエージェントがブロックチェーン技術と連携することで、以下のような新たな可能性が生まれる。

  • 自律的な取引:AIエージェントが暗号資産(仮想通貨)の取引を自動化し、効率的な市場形成に貢献する。
  • 分散型金融(DeFI):AIエージェントがDeFiプロトコルと連携し、新たな金融サービスを提供する。
  • NFTの活用:AIエージェントがNFTを生成、管理し、新たなデジタル資産の活用を促進する。

エターナルAIとZKsync Eraの提携は、AIと仮想通貨の融合を加速させるものだ。コーディング不要でAIエージェントを簡単に作成できる環境を提供し、個人や企業がAIを活用しやすくすることで、仮想通貨市場に新たな可能性をもたらすと期待されている。

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中井 純、工学博士 AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。
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