機関投資家向けブロックチェーンのカントン・ネットワークが28日、分散型金融(DeFi)データアグリゲーター「デファイラマ」の24時間チェーン収益ランキングにおいて、イーサリアムやトロンを上回り首位に立った。

24時間・7日間・30日間すべてでチェーン収益首位に
デファイラマのデータによると、カントン・ネットワークの24時間収益は約236万ドル(約3.7億円)を記録。2位のイーサリアム(約80万ドル、約1.27億円)に約3倍の差をつけ、3位のTron(約76万ドル、約1.20億円)も大きく引き離している。
30日間の収益で見ても、トロンが約2,920万ドル(約46億円)、イーサリアムが約740万ドル(約11億円)にとどまる中、カントン・ネットワークは約6,630万ドル(約105億円)と圧倒的な数字を示している。7日間収益でも同ネットワークは約1,500万ドル(約23億円)を記録し、いずれの期間でも首位を維持している状況だ。
独自の手数料再分配モデル、チェーン収益首位を後押しか
この収益成長の背景には、カントン・ネットワーク独自のトークノミクス設計があるとみられる。多くのレイヤー1チェーンではトランザクション手数料がバーンされるか、バリデーターにのみ分配される。一方、カントン・ネットワークでは手数料がバリデーターに加え、アプリケーション、ユーザー、開発ファンドにも再分配される仕組みを採用している。
今年1月中旬には、ネイティブトークン「カントンコイン(CC)」報酬のミント可能な総供給量が半減。アプリケーションビルダーへの報酬配分が62%に引き上げられた。これにより開発者の収益インセンティブが強化され、トークンのバーン量とミント量が均衡する「バーン・ミント均衡(BME)」への移行が進んでいる。
2026年第1四半期に成長加速、スーパーバリデーターと多通貨オンチェーン取引が拡大
カントン・ネットワークでは第1四半期に6つの新たなスーパーバリデーターが承認されたほか、欧州国債や米国債、ユーロ・英ポンド・米ドルの現金など複数の通貨・資産クラスにわたるオンチェーン取引が実現。カントンコインもOKX、ロビンフッドなどへ上場を果たし、アクセスが拡大している。
こうした機関採用とエコシステムの進展は、ナスダック上場の「カントン・ストラテジック・ホールディングス(ティッカー:CNTN)」が今月20日に公開した2026年第1四半期のエコシステムレポートで報告されている。
カントン・ネットワークは、独自の収益分配モデルと機関投資家の参入を背景に、チェーン収益の面で主要ブロックチェーンを上回る実績を示した。金融市場のデジタル化を掲げるカントンが、今後どこまで存在感を拡大できるか注目されそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.5円)




