ブロックチェーン分析企業のグラスノードは24日、ビットコイン
BTCのオプション市場動向に関する分析を公開した。価格が2月の高値である8万ドルに迫る中、市場参加者が短期的な下落リスクに備えつつ、利益確定に動く現状が明らかになった。
目先は利益確定が優勢も、トレンドの根本は揺るがず
現在、ビットコイン価格は2月の高値を目前に足踏みしている。注目すべきは、価格が大きな節目に達しているにもかかわらず、市場が予想する将来の価格変動率(ボラティリティ)が低下している点だ。大台を前にしても、市場に過度な動揺は見られない。
価格上昇の裏で、短期的な取引には「守り」の姿勢が強まっている。8万ドルに近づくにつれ、価格下落時に利益が出る「プットオプション」の需要が急増した。投資家たちが急落リスクに対する保険をかけ始めていることがデータから読み取れる。
資金の流れにも顕著な変化が現れた。過去1週間は価格上昇を見込む「コール」の買いが優勢だったが、直近24時間ではコールを売って利益を確定する動きが急増している。8万ドルという抵抗線を前に、確実な利益確保に走る投資家が増加した形だ。
分析によると、8万ドル直下は「ロングガンマ」と呼ばれる領域に位置している。この領域では価格変動が吸収されやすいため、強い抵抗線として機能するという。そのため、上値を試す展開となっているものの、追随して買っていく動きは限定的だ。
中長期は強気を維持、今後の注目価格帯は
短期的な警戒感の一方で、数ヶ月先を見据えた長期のオプション契約では状況が異なる。長期契約では引き続き、価格上昇を見込んでコールを買う動きが圧倒的に多い。目先は調整局面であっても、市場は長期的な上昇トレンドへの信頼を崩していない。
同社は今後の値動きを占う上で、オプション取引が極端に少ない「空白地帯」に注目している。具体的には、7万6,000ドルと8万2,000ドルの水準だ。現状は取引の偏りが少ないものの、価格がこれらの水準を突破した場合、一気に値動きが加速する可能性があるという。
8万ドルは投資家の心理的な大きな壁だ。市場は冷静さを取り戻し、次のトレンドを見極めようとしている。短期的な下押し圧力はあるがパニック売りはない。この調整でエネルギーを蓄え、大台を突破できるかが焦点だ。
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