英スタンダードチャータード(スタンチャート)銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は21日付のノートで、同行のビットコイン
BTC年末予想である10万ドル(約1,589万円)について、低すぎる可能性があるとの見方を示した。今年に入って初めて上方向のリスクに言及した形だ。
10月6日を過ぎれば史上最高値も
ケンドリック氏は、投資家が価格の上方向への加速の速さを思い出し、史上最高値から12カ月にあたる10月6日を過ぎれば、年末までに史上最高値の12万6,000ドル(約2,002万円)へ向けた行き過ぎもあり得ると述べた。
同氏は現在の上昇について、主に空売りの強制決済によるものだと分析する。そのうえで、米国の現物ビットコインETFへの資金流入が回復しつつあり、上昇が続けば別の需要源になり得るとした。
先物市場の建玉が低い水準にとどまっている点も、さらなる上昇を支える要因として挙げている。価格が上がっても新規の投資家が入る余地が残っているとの見立てだ。
同氏はまた、今回の弱気相場がこれまでで最も浅いものだとも指摘した。
2月に15万ドルから引き下げた予想
今回は方向転換にあたる。ケンドリック氏は2月12日のレポートで、年末予想を15万ドルから10万ドルへ、イーサリアムの予想を7,500ドルから4,000ドルへ引き下げていた。当時はビットコインが5万ドル近辺まで下落した後、年内に回復するとの想定だった。
2025年12月にも、2026年末の目標を30万ドルから15万ドルへ半減させている。約8カ月で2度の下方修正を経て、今回が初めての上方向への言及となる。
弱気相場の終わりを指摘する声はほかにもある。スワン・ビットコインのコリー・クリップステンCEOは10月に底を打つ可能性を示し、10xリサーチ創業者のマーカス・ティーレン氏は、8月の月足終値が6万3,000ドルを上回れば底入れの確認になるとしている。
ビットコインはコインゲッコー基準で7万6,844ドル前後、週間で24%上昇した。ティーレン氏の水準はすでに上回っているが、同氏の条件は月末の終値に依存する。
12万6,000ドルは現在価格の約1.64倍にあたる。今回の上昇の起点となった米財務省の国債買い戻し拡大は9月9日から適用される予定で、実際の需要が続くかはこれから確かめられることになる。
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出典:スタンダードチャータード銀行のジェフリー・ケンドリック氏による顧客向けノート(2026年8月21日、同行は一般公開していない)
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.9円)




