トロン
TRX創設者のジャスティン・サン氏は21日、ワールド・リバティ・フィナンシャル(
WLFI)との訴訟をめぐり、米カリフォルニア州の連邦裁判所が同氏個人の請求を公開法廷で審理する判断を示したとXで明らかにした。
会社関連請求の仲裁めぐり双方の見解が対立
サン氏によると、WLFI側は訴訟を非公開の仲裁手続きに移すことなどを求めていた。裁判所は個人請求を公開法廷に残す一方、会社関連の請求については、裁判と仲裁の振り分けを当事者間で協議するよう命じたという。
サン氏は今回の判断について「大きな勝利」と表現。WLFI側が求めていた全面的な仲裁への移行が認められなかったとの認識を示した。
一方、WLFI共同創業者のザック・ウィトコフ氏は同日、サン氏の説明には「虚偽が多数含まれている」とXで反論した。裁判所は今回の審理で判断を下しておらず、サン氏の関連企業による複数の請求は仲裁に付されるとの見解を示している。
なお、裁判記録では、WLFI側が6月2日に仲裁の強制と訴訟停止を求める申立てを提出したことが確認できるが、今回の審理結果を示す裁判所の公式命令書は執筆時点で確認できない。
WLFIトークン凍結から数億ドル規模の訴訟へ
サン氏とWLFIの対立は、同氏が保有するWLFIトークンの凍結をめぐって表面化した。サン氏はWLFIに4,500万ドル(約71億円)を投資してトークンを取得したが、その後、WLFI側が凍結・制限・バーン機能を自身のトークンに行使したと主張していた。
サン氏側は自身の資産が不当に奪われたとして4月に提訴し、数億ドル規模の損害賠償を請求。またサン氏は、提訴後に自身のトークンのバーンや破棄、再配分などを禁じる裁判所命令を得たとも説明していた。
一方、WLFI側は5月4日、サン氏の関連法人がWLFIトークンをバイナンスへ移転するなど、禁止された取引を行ったため凍結したと主張。凍結機能についても販売条件などで開示済みだったと反論しており、こうした対立を背景に今回の仲裁をめぐる争いへ発展している。
今回、サン氏個人の請求は公開法廷に残ることになったとされる一方、会社関連の請求の扱いは決着していない。今後は当事者間の協議を経て、どの請求が裁判所で審理され、どの請求が仲裁に付されるかが整理されることになる。
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