ドナルド・トランプ米大統領は20日、米商品先物取引委員会(CFTC)が分散型取引所であるハイパーリキッドの米国導入へ向けて取り組んでいると発言した。この発言を受け、同プラットフォームの独自トークンである「HYPE」の価格が急騰している。

ホワイトハウス会合でのサプライズ発言、トークン価格は一時74ドル突破
トランプ大統領はホワイトハウスで開催された暗号資産・テクノロジー業界関係者や規制当局トップらとの会合で、CFTCのセリグ委員長が「ハイパーリキッドを完全に法令を遵守した形で」米国に導入することに取り組んでおり、その実現に向けて尽力していると述べた。
このサプライズ発言を受けて市場は即座に反応し、HYPEの価格は62ドル付近から一時74.4ドル超まで急上昇し、20%超の上昇幅を記録した。
ハイパーリキッドは、独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築された分散型の取引所だ。中央集権型取引所に匹敵する約定スピードを持ち、ガス代が無料である点が特徴だ。透明性が高く、現在の預かり資産(TVL)は63億ドル(約1兆円)規模に達している。
これまでハイパーリキッドを含む多くの主要な海外DEXは、米国の厳格な証券法や規制を懸念し、米国居住者のアクセスを制限する措置をとってきた。そのため、今回の「法令を遵守した形での米国導入」という政府トップからの発言は、これまでの規制状況を大きく変える可能性を示している。
トランプ政権は「米国を世界の暗号資産の中心地にする」という公約を掲げており、明確なルール作りを進めている。今回の具体的なプラットフォーム名への言及は、海外で発展した有力な分散型金融インフラを国内に取り込もうとする、米政府の新たな方針の表れとみることができる。
米国市場は世界最大の機関投資家マネーを抱えており、アクセス制限が解除されれば同プラットフォームへ莫大な流動性が流入する可能性が高い。米国の潤沢な資本が分散型デリバティブに本格流入すれば、既存の伝統的金融市場に匹敵する取引規模へと拡大する契機になるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158円)


