米国のジョー・バイデン前大統領の次男、ハンター・バイデン氏が共同創業者として関与するミームコイン「LAPTOP」が9日にローンチされた。2020年の米大統領選で政治問題となった同氏のノートパソコンをモチーフとしている。
ハンター氏含む創業者に供給量の30%
公式資料によると、LAPTOPはイーサリアムのレイヤー2「Base(ベース)」で発行されたERC-20トークンで、総供給量は10億枚である。配分は、ハンター・バイデン氏を含む創業者向け30%、予測イベント向け30%、エアドロップ20%、流動性供給10%、財団の運営資金5%、慈善目的5%となる。
創業者向けの30%は6カ月間ロックされた後、24カ月かけて段階的に解除される。エアドロップ枠の一部は、ドナルド・トランプ米大統領が2025年1月に立ち上げたミームコイン「Official Trump(TRUMP)」で損失を抱えたウォレットなどを対象とする。
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予測イベント向けの30%は、政治や暗号資産、社会に関する30件の出来事に割り当てられる。「トランプ氏が任期中に弾劾されるか」「ビットコインが史上最高値を更新するか」などを設定し、条件が成立すれば対象分をバーン(焼却)、期限までに成立しなければ慈善目的に回す仕組みだ。
LAPTOPは実用機能を持たないミームコインで、株式などの所有権や経済的権利は付与されない。公式サイトは娯楽やコミュニティ参加を目的とするトークンと説明している。
一時300ドル超に急騰、約40分後には2ドル割れ
価格は3.6ドル前後で取引を開始した後、GMGNのデータによると一時300ドルを超え、上昇率は8,000%を超えた。しかし、高値圏は長く続かず、約40分後には1.9ドル前後まで急落。最高値からの下落率は99%を超えるなど、ローンチ直後から極めて大きな値動きとなった。

こうした急激な値動きにより、大きな損失を被った投資家も確認されている。ブロックチェーン分析企業Lookonchainによると、ある投資家はLAPTOPのローンチ直後、20万ドル(約3,064万円)を投じて919枚を1枚218ドルで購入した。しかし、その後の価格急落で保有額は約3,000ドル(約45万円)まで減少したという。同社は、FOMO(取り残される恐怖)による高値での飛びつき買いに注意を促している。
また、「LAPTOP」と同じ名称やティッカーを使う別のトークンも複数存在する。名称やティッカーだけでは正規トークンを判別できないため、取引前には公式サイトでネットワークとコントラクトアドレスを照合する必要がある。
LAPTOPは実用性より話題性と需給が価格形成を左右しやすいミームコインである。投資家は高値や上昇率だけでなく、流動性、出来高、創業者分のロック解除時期を確認し、将来の供給増加による売り圧力まで含めて判断する必要がある。短期の急騰だけで価値を測るのは難しい点に注意が必要だ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.2円)


