オンチェーン分析家の余燼(Ember)氏は8日、ロビンフッドチェーンが稼働開始から70日間で4,258万ドル(約65億円)の総収益を記録したとXで報告した。1日あたりの平均収益は60.8万ドル(約9,345万円)としている。
収益の9割は運営側、1割はアービトラムへ
ロビンフッドチェーンは、米金融サービス大手ロビンフッドが今年7月にパブリックメインネットを公開したイーサリアム互換のレイヤー2ブロックチェーンだ。アービトラム・プラットフォームを基盤とし、株式トークンなどの現実資産(RWA)をオンチェーンで扱う環境として設計されている。
アービトラムDAOの資料によると、アービトラム・ワン以外で展開するアービトラムチェーンは、プロトコルが得た純収益の10%をアービトラムのエコシステムへ還元する設計となっている。このうち8%はアービトラムDAOの資金庫、2%は開発者ギルドへ渡る仕組みである。
余燼氏によれば、70日間の収益のうち90%にあたる3,832万ドル(約58.8億円)をロビンフッドチェーン側が受け取り、アービトラムのエコシステムには残る10%にあたる426万ドル(約6.5億円)が配分されたという。
余燼氏が配分先として示したアドレスをアーカムで確認すると、9日時点の残高はロビンフッド側が約1万1,557ETH、アービトラム側が約1,225ETHとなっている。ロビンフッド側の履歴には「Bitgo Forwarder」などへの送金もあり、一部を移動した後の残高であることが確認できる。
ベース・アービトラムとの収益差が鮮明に
ロビンフッドチェーンは、過去24時間収益でも全ブロックチェーンの首位に立っている。執筆時点のデファイラマでは191万ドル(約3億円)を記録し、イーサリアムやトロン、BSC、ソラナなどの主要チェーンをも上回った。

レイヤー2関連に注目すると、ベースは10万2,087ドル(約1,569万円)、アービトラムは1万4,630ドル(約225万円)となっている。ロビンフッドチェーンの日次収益はベースの約19倍、アービトラムの約131倍に相当し、両チェーンとの収益規模に大きな開きがある状況だ。
なお、デファイラマのデータでは、ユーザーが支払った総手数料とコスト控除後の純収益が区別されている。集計されている191万ドルは、イーサリアムへのL1コストやアービトラムへの10%分配などを差し引いた後の純取り分を示す。
ロビンフッドチェーンの稼働は運営側だけでなく、収益分配を通じてアービトラムエコシステムにも収益をもたらしている。今後とも同チェーン上でのサービス展開に伴う収益水準の変化に注目していきたい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.7円)


