ビットコイン(
BTC)の財務戦略を進めるナスダック上場のStrive(ストライブ、ASST)が、8月下旬からビットコインの購入ペースを大幅に引き上げている。
同社が公表する取得履歴によれば、7月から8月前半にかけては週あたり18〜147BTCの小口取得が続いていた。それが8月21日を境に、週あたり千枚超の取得へと転じている。
直近3週間で4,285BTCを取得

取得履歴を追うと、8月21日に1,110BTC、8月28日に1,800BTC、9月4日に1,375BTCと、3週連続で千枚を超える買い付けが並ぶ。
この3回の取得だけで合計4,285BTC、金額にして約3億3,350万ドル(約512億円)に達する。6月上旬から8月中旬までの小口取得を合わせた枚数を、わずか3週間で上回った計算になる。
直近の9月4日分について、ストライブは8日にSECへ提出したForm 8-Kで開示した。8月31日から9月4日にかけて1,375BTCを約1億901万ドル(約167億円)で取得し、平均取得単価は手数料などを含めて1BTCあたり約79,281ドルだったとしている。
これにより保有量は23,156BTCから24,531BTCへ増えた。ビットコインは8日時点で79,000ドル前後で推移しており、今回の取得単価はこれとほぼ同水準にある。
優先株の発行で調達、買い付け原資に
購入ペースの加速と並行して、資金調達の動きも数字に表れている。今回の8-Kによれば、変動利付のSATA優先株は8月28日から9月4日にかけて9,073,914株から9,995,425株へ、921,511株増加した。
前回8月31日の開示でもSATA優先株は80万株超増えており、優先株の発行を通じた調達がビットコイン取得の原資となっている。ストライブは調達資金をビットコイン購入と一般用途に充てる方針を示してきた。
普通株にも動きがある。クラスA普通株は83,470,035株から85,696,647株へ2,226,612株増加した一方、クラスB普通株は9,792,535株から9,237,911株へ554,624株減少した。希薄化を織り込んだ想定株式数は96,523,351株から98,148,551株となった。
現金及び現金同等物は1億8,350万ドルから2億260万ドル(約311億円)へ1,910万ドル増えた。ストラテジー(旧マイクロストラテジー、MSTR)の変動利付優先株STRC株の公正価値も、4,915万2,000ドルから4,936万4,000ドルへ増加し、保有株数は505,000株で変わっていない。
8-Kの将来見通しに関する記述では、医療機器企業セムラー・サイエンティフィックとの合併にも触れている。統合が期待どおりの効果を生まない可能性や、クラスA株・SATA株の追加発行による希薄化がリスク要因として列挙された。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.56円)


