マーケット分析アナリストのDarkfost氏は20日、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスとバイビットから、直近30日間で合計約23億ドル(約3,800億円)のステーブルコインが流出したと指摘した。同氏は、こうした新たな資金流入の弱さが、ビットコイン(BTC)の上昇を支える流動性を不足させているとの見方を示している。
取引所準備高、2025年末以降は流出超が目立つ
Darkfost氏の投稿によると、直近30日間での流出はバイナンスで15億5,000万ドル(約2,519億円)、バイビットで7億8,600万ドル(約1,277億円)だったという。特にバイナンスで大きな減少が確認された形だ。
同氏が共有したクリプトクオントのデータでは、ERC20規格のUSDTとUSDCを対象とする取引所準備高の30日間変化は、2025年末以降で流出超となる期間が目立っている。足元でも、OKX含む複数の取引所で準備高の変化がマイナスとなっている。
こうした資金動向を踏まえ、同氏はビットコインが約165日間にわたり6万ドル付近を試す展開が続いている点にも言及した。5月には8万ドルを上回ったものの、その後は持続的な上昇につながらなかったとしている。
また、Darkfost氏は投資家がステーブルコインを取引所から引き出し、一部は市場自体から離れている可能性があると指摘。こうした動きは、市場参加者の慎重姿勢がなお根強いことを示しているとの見方だ。
ビットコインは高値ゾーン目前、流動性回復が鍵に
ビットコインは執筆時点で6万5,400ドル付近を推移している。足元では、直近に5万8,000ドル付近まで下落する起点となった6万6,000ドル前後の高値ゾーンに近づいている状況だ。

同ゾーンを明確に突破できれば、上位足でも相場の流れが上向く可能性がある。ただし、ステーブルコインの取引所流入が弱いなかでその上昇が持続するには、買い需要を支える資金が戻ってくるかどうかも重要になりそうだ。
ステーブルコイン準備高の動きは、暗号資産市場に残る待機資金の強弱を測る材料のひとつとなる。取引所内の資金動向に改善が見られるか、今後も市場動向ならびにビットコイン価格推移に注目したい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=162.5円)



