リップル、独自のステーブルコイン発行へ|USDTやUSDCに対抗

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目次

XRPの主要開発企業がステーブルコインビジネスに参入

暗号資産(仮想通貨)「XRP」の主要開発企業「Ripple(リップル)」は4日、米ドルと同じ価値を持つように設計されたステーブルコインをローンチする計画を発表した。

関連:仮想通貨リップル(XRP)とは?特徴や将来性、気になる裁判状況を詳しく解説!

1/ ステーブルコイン市場は活況を呈しており、現在は約 1,500 億ドルに達し、2028 年までに 2.8 兆ドルを超えると予測されています。信頼性、安定性、実用性に対する需要が明確に存在しています。 そのため、今年後半には、XRP Ledger と Ethereum 上で USD に 1:1 でペッグされたステーブルコインをリリースする予定です。

発表によると、リップル社のステーブルコインは米ドル預金、米国政府の短期国債、その他の現金同等物によって100%裏付けされる。これらの準備資産は第三者の会計事務所によって監査され、リップル社は毎月証明書を発行する。

まずは、XRP Ledger(XRPL)とEthereum(イーサリアム)のブロックチェーン上でローンチされ、段階的にその他のブロックチェーンに対応していくとのこと。

リップル社は発表の中で、現在1,500億ドル(約22兆円)以上の価値があるステーブルコイン市場は、2028年までに2.8兆ドル(42兆円)に急増する見込みだと述べている。現在ステーブルコイン市場はUSDTとUSDCが圧倒的なシェアを誇っており、その牙城に攻め入るつもりだ。

リップル社のCEOブラッド・ガーリングハウス氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「これはリップル社が伝統的な金融と暗号のギャップを埋め続けるための自然なステップです。」

「この領域に参入する機関は、コンプライアンスに準拠し、暗号ネイティブなプレーヤーと提携することで成功を収めており、リップル社の実績と回復力は、複数の市場サイクルを通じて新製品を発売し、企業を買収してきたことを物語っています。この動きはXRP Ledgerコミュニティにとっても記念碑的なものであり、開発者とユーザーにとってより多くのユースケース、流動性、機会を促進するものです。」

ステーブルコインはおいしいビジネス

XRP関連の商売をしているリップル社がステーブルコインビジネスに参入するのは、なぜだろうか。それはおそらくステーブルコインの準備資産から生まれる莫大な収益が目的だろう。

実際、市場シェアナンバーワンの「USDT」を発行するテザー社は、2023年に準備資産である米国債の利回りで約63.5億ドル(約9,334億円)の純利益を上げている(同社の発表から筆者計算)。ステーブルコインの発行・償還など維持・管理が大変だろうが、非常に美味しいビジネスだといえよう。

純利益63.5億ドルという数字は、世界トップクラスの企業と肩を並べる金額だ。市場調査会社「Statista」によると、JPモルガンやMeta、シェブロンなどの超有名企業を軽々と抜き、世界ランク8位だ。

関連:テザー、2023年に9100億円の純利益|超過準備金は過去最高

参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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