リップル(XRP)とは?今後の注目点・SEC裁判・やばいと言われる理由

仮想通貨リップル(XRP)とは?特徴や将来性、SECとの裁判結果を解説
JinaCoin編集部
15 Min Read

リップル(XRP)は、XRPレジャーというブロックチェーンで使われる暗号資産(仮想通貨)です。この記事では、XRPの仕組みと供給量、米国の現物ETFやステーブルコインRLUSDなどの今後の注目点、リップル社と米証券取引委員会(SEC)の裁判の経緯を、公式資料や裁判所の資料をもとに解説します。価格の予想ではなく、日付のある事実をまとめたものです。

リップル(XRP・エックスアールピー)とは

リップル(XRP)とは

リップル(XRP)の概要

名称・読み方XRP(エックスアールピー)
ブロックチェーンXRPレジャー(XRP Ledger、XRPL)。2012年6月に稼働
関係する企業Ripple(リップル社)
価格212.29円XRPXRP(2026年10月22日13時30分、CoinGecko)
時価総額約13兆4,019億円(同、CoinGeckoの集計で5位)
総供給量999億8,558万7,235XRP(2026年10月22日13時32分、XRPレジャーの記録)
作られた時点の量1,000億XRP
リップル社の保有約376億5,605万XRP(うちエスクロー326億XRP、2026年6月30日時点)
合意の仕組みXRP Ledger Consensus Protocol(マイニングなし)
公式サイトhttps://xrpl.org/(XRPレジャー)
https://ripple.com/(リップル社)
価格・時価総額はCoinGecko、総供給量はXRPレジャーの確定済みレジャー107819939、リップル社の保有はリップル社の公表による

「リップル」という言葉は、次の3つを指して使われることがあります。

  • 暗号資産としてのリップル(XRP)
  • 会社としてのリップル(リップル社、Ripple)
  • ブロックチェーンとしてのXRPレジャー(XRPL)

この記事では、3つを混同しないように、それぞれを区別して書きます。

XRPレジャーの公式サイトによると、XRPレジャーはデビッド・シュワルツ氏、ジェド・マケーレブ氏、アーサー・ブリット氏の3人が開発し、2012年6月に稼働しました。稼働した時点で1,000億XRPが作られています。

2012年9月にはNewCoin(のちのOpenCoin、現在のリップル社)が設立され、XRPレジャーの開発者たちは800億XRPをこの会社に贈りました。XRPは、XRPレジャーのネイティブ通貨です。

リップル社の公表では、2026年6月30日時点の保有は約376億5,605万XRPで、このうち326億XRPがエスクローに入っています。エスクローの仕組みと推移は、価格ごとの時価総額を検証したXRPの時価総額の記事の中にあります。

リップル(XRP)の特徴

取引が数秒で確定する

XRPレジャーでは、バリデーターと呼ばれるサーバーが取引の順番と結果について合意し、その合意で取引が確定します。XRPレジャーの公式サイトの概要ページは、合意が3〜5秒ごとに行われると説明しています。

公式の入門ドキュメントには4〜6秒とする記述もあり、ページによって書き方が異なる状態です。どちらの場合も、取引は数秒で確定する仕組みです。

項目内容
取引の確定3〜5秒ごとに合意(公式サイトの概要ページ)
標準的な取引の最低手数料10drop(0.00001XRP)
アカウントの準備金1XRP(基本)+1項目ごとに0.2XRP
合意の仕組みXRP Ledger Consensus Protocol
XRPレジャーの公式ドキュメントをもとにJinaCoin作成(2026年10月22日確認)

手数料が少額で、支払った分は消える

XRPレジャーの公式ドキュメントによると、標準的な取引に必要な最低手数料は10drop(0.00001XRP)です。執筆時点の価格(212.29円)で換算すると、約0.0021円です。

支払った手数料は誰にも渡らず、消滅します。このため、XRPの総供給量は稼働時の1,000億XRPから少しずつ減っていて、2026年10月22日時点で約1,441万XRP少なくなっています。

XRPレジャーにアカウントを作るには、準備金として1XRPを置いておく必要があります。トークンを持つなどの項目を加えるたびに、原則として1項目あたり0.2XRPが追加で必要です。

マイニングを使わない合意の仕組み

マイニングを使わない合意の仕組み

XRPレジャーは、ビットコインのようなマイニングを使いません。公式ドキュメントによると、各サーバーは信頼するバリデーターの一覧(UNL)を設定でき、標準ではXRPL財団とリップル社が公開する推奨の一覧を使います。その一覧のバリデーターと合意して取引を確定します。

信頼するバリデーターのうち、問題のあるものが20%未満であれば、合意は止まらずに続くとされています。

2026年10月22日時点で、リップル社とXRPL財団がそれぞれ公開する推奨のUNLには、どちらも35のバリデーターが載っていました。2つの一覧に載っているバリデーターは、同じ35でした。

SBIグループとの関係

SBIグループとの関係

日本では、SBIグループがリップル社やXRPと関わってきました。SBI VCトレードの発表で確認できる主な出来事は、次のとおりです。

日付出来事
2021年7月28日SBIレミットとSBI VCトレードが、XRPを使ったフィリピン向けの国際送金を開始
2024年5月10日SBI VCトレードが、XRPレジャーのバリデーターとしてノードの運用を開始
2025年8月22日SBI VCトレードが、リップル社傘下でRLUSDを発行するStandard Custody & Trust Companyと、RLUSDを日本で発行・流通させるための基本合意書を締結
2026年6月24日SBI VCトレードが、RLUSDの取り扱いを開始
SBI VCトレード、リップル社の発表をもとにJinaCoin作成

SBI VCトレードとリップル社は2026年6月24日の発表で、SBIグループとリップル社が2016年から協働してきたとしています。

リップル(XRP)の今後の注目点

XRPの今後に関わる出来事を、2026年10月22日時点で確認できた事実と日付で整理します。価格への影響を予想するものではありません。

米国のXRP現物ETF

米国では2025年11月以降、XRPを保有する信託型(証券法に基づく)の現物ETFの取引が始まりました。各ETFが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で保有量を確認できた主な5本は、次のとおりです。

ETF(ティッカー)上場先取引開始日保有XRP(2026年6月30日時点)
Canary XRP ETF(XRPC)ナスダック2025年11月13日約2億3,128万XRP
Bitwise XRP ETF(XRP)NYSE Arca2025年11月20日約2億8,684万XRP
Franklin XRP ETF(XRPZ)NYSE Arca2025年11月24日約2億2,537万XRP
Grayscale XRP Trust ETF(GXRP)NYSE Arca2025年11月24日約5,504万XRP
21Shares XRP ETF(TOXR)Cboe BZX2025年12月11日約1億826万XRP
各ETFがSECに提出した上場の届け出と四半期報告書(10-Q)・年次報告書をもとにJinaCoin作成

5本の保有を合わせると、2026年6月30日時点で約9億678万XRP、同じ時点の公正価値で約9億4,732万ドルです(執筆時点のレートで約1,494億円)。

Grayscale XRP Trust ETFは、2024年9月から運用していた信託を2025年11月にETFとして上場したものです。

このほか、2025年9月18日に設定されたREX-OspreyのXRP ETF(XRPR)もあります。こちらは米国の投資会社法に基づくファンドで、XRPのほか、XRPに連動する他のETFやETPにも投資する仕組みです。上の5本とは、法的な形が異なります。

ステーブルコインRLUSD

米ドルに連動するリップル社のステーブルコイン「RLUSD」は、2024年12月17日に世界の取引所で取り扱いが始まりました。発行するのは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監督を受ける信託会社Standard Custody & Trust Companyです。

リップル社の透明性ページの表示では、RLUSDの流通量は2026年10月15日時点で約24億580万ドル(約3,794億円)です。同じ時点の準備資産は約25億3,450万ドル(約3,997億円)としています。

日本では2026年6月24日に、SBI VCトレードがRLUSDの取り扱いを始めました。SBI VCトレードは、RLUSDを日本法上の4号電子決済手段と整理し、電子決済手段等取引業者として取り扱っています。資金決済法では、電子決済手段は暗号資産とは別の区分です。

リップル社の買収と免許

リップル社は2025年以降、金融機関や企業向けの事業を広げる買収や、出資の受け入れを相次いで発表しました。リップル社の発表で確認できる主なものは、次のとおりです。

発表日内容金額
2025年4月8日プライムブローカーのHidden Roadを買収すると発表(10月24日に完了を発表し、Ripple Primeに)12億5,000万ドル(約1,971億円)
2025年8月7日ステーブルコイン決済のRailを買収することで合意2億ドル(約315億円)
2025年10月16日企業の資金管理システムのGTreasuryを買収すると発表10億ドル(約1,577億円)
2025年11月5日Fortress、Citadel Securitiesなどから出資を受けると発表(企業評価額400億ドル)5億ドル(約789億円)
リップル社の発表をもとにJinaCoin作成

米通貨監督庁(OCC)は2025年12月12日、リップル社が設立を目指す「Ripple National Trust Bank」の申請を、条件付きで予備承認しました。

リップル社は2026年9月11日のブログで、条件付きの承認は複数段階の手続きの1段階で、免許の取得は完了していないとしています。

欧州では、リップル社がルクセンブルクの金融監督当局から、暗号資産市場規則(MiCA)に基づく暗号資産サービス業者として認可を受けました。リップル社が2026年7月6日に発表したものです。

XRPを保有する上場企業エバーノース

XRPを財務資産として保有する米国のエバーノースは、特別買収目的会社(SPAC)との合併を2026年10月9日に終えています。合併後のエバーノースの株式は、10月12日にナスダックでXRPNのティッカーで取引を始めました。

SECへの提出書類によると、エバーノースは2026年10月9日時点で約4億7,300万XRPを保有していたとしています。合併の直後、SBIホールディングスは、子会社やファンドを通じて議決権のあるクラスA株式の約39.9%を実質的に保有していました。詳しくはエバーノースのニュースにまとめています。

リップル社は2025年10月19日の拠出契約に基づき、Pathfinder(合併後はエバーノースの子会社)に1億2,679万1,458XRPを拠出し、その対価としてPathfinderの持分を受け取りました。

XRPレジャーの更新と不具合の開示

XRPレジャーのサーバーソフトは、2026年6月の3.2.0から、名前がrippledからxrpldに変わっています。

2026年8月の3.3.0では、取引をまとめて処理する機能(BatchV1_1)などがソフトに組み込まれました。9月の3.4.0では、貸し出しの機能(LendingProtocol)を拡張する機能(LendingProtocolV1_1)が加わっています。

ソフトに組み込まれた新しい機能は、バリデーターの賛成を得て有効になります。取引をまとめて処理する機能は2026年10月9日に有効になり、貸し出しの機能は10月22日時点で有効になっていませんでした。

XRPレジャーの開発者向けブログは2026年10月9日、ルールに反してXRPを新たに生み出せる不具合があったと開示しました。9月25日公開のxrpld 3.4.1で修正しており、公開ネットワークで悪用された証拠は見つかっていないとしています。

不具合の内容は、JinaCoinのXRPレジャーの不具合のニュースで詳しく伝えました。

リップル(XRP)が「やばい」と言われる理由

「リップル やばい」と検索されることがあります。不安の材料になりうる点を、確認できる事実で整理すると次のとおりです。

  • 過去最高値からの下落:CoinGeckoの記録では、過去最高値は2025年7月17日(UTC)の3.65ドルです。2026年10月22日13時30分時点の価格は1.35ドルで、最高値から約63%下がっています。
  • リップル社が多くのXRPを持っている:リップル社の公表では、2026年6月30日時点の保有は約377億XRPで、総供給量(2026年10月22日時点)の約38%にあたります。
  • XRPレジャーの不具合:2026年10月9日に、XRPを新たに生み出せる不具合が開示されました。修正済みで、悪用の証拠は見つかっていないとされています。
  • SECとの裁判:2020年12月に始まった裁判は、2025年8月に双方が控訴を取り下げて終わっています。

暗号資産の価格は大きく変動し、購入した金額を下回ることがあります。XRPの価格がこれからどう動くかは、誰にも分かりません。

リップル社とSECの裁判の経緯

リップル社とSECの裁判の経緯

SECは2020年12月22日、リップル社と経営幹部2人が、XRPの未登録の証券の募集で13億ドル超を集めたとして、3者をニューヨーク南部地区連邦地裁に提訴しました。訴状では、リップル社と幹部2人が販売したXRPは146億XRP超としています。

裁判の争点は、XRPの販売が、登録が必要な証券の販売にあたるかどうかでした。裁判所とSECの資料による経緯は、次のとおりです。

日付(米国時間)出来事
2020年12月22日SECが、リップル社と経営幹部2人を提訴
2023年7月13日地裁が、機関投資家向けの販売は未登録の証券の販売にあたると判断。取引所でのアルゴリズムによる販売や、そのほかの配布、幹部2人の販売は、あたらないと判断
2024年8月7日地裁が、リップル社に制裁金1億2,503万5,150ドルと、証券法の登録規定(5条)への違反を禁じる差し止めを命じる最終判決
2024年10月SECが控訴(2日)、リップル社が交差控訴(10日)
2025年3月19日リップル社のガーリングハウスCEOが、SECが控訴を取り下げると発表(SEC委員会の採決と承認が条件)
2025年5月〜6月双方が、差し止め命令の解除と制裁金の5,000万ドルへの減額を認めるかどうか地裁に見解を求めたが、地裁が2度退ける(5月15日、6月26日)
2025年8月7日双方が控訴を取り下げる合意書を控訴裁判所に提出(8月22日に控訴裁判所が承認)
SECの発表、ニューヨーク南部地区連邦地裁・第2巡回控訴裁判所の資料、リップル社の発表をもとにJinaCoin作成

2023年7月の判断で地裁は、XRPというトークンそのものは投資契約ではないとしたうえで、販売の方法ごとに判断を分けました。機関投資家向けの販売だけが、未登録の証券の販売と認められています。

SECの発表によると、控訴の取り下げ後も、制裁金と差し止め命令を含む2024年8月の最終判決は効力を持ちます。

リップル社の代理人弁護士は2025年8月18日、制裁金の全額と法定利息を含む合意額を、預けていた資金からSECの指示どおり送金するよう銀行に指示し、銀行が払い出しを確認したと地裁に報告しました。

2025年8月の終結を伝えたJinaCoinのニュースはSECとリップルの訴訟が終結です。

リップル(XRP)の買い方

日本で暗号資産交換業を営むには、金融庁・財務局への登録が必要です。金融庁の登録一覧(2026年9月30日時点、27社)で、取り扱う暗号資産にXRPが記載されているのは16社です。業者ごとの取扱銘柄は、JinaCoinの国内の暗号資産交換業者の一覧で確認できます。

口座を開いてXRPを買うまでの流れは、どの業者でもおおむね、会員登録、本人確認、日本円の入金、購入の順です。ここでは、コインチェックのWeb版で販売所からXRPを買う手順を紹介します。

XRPを扱う国内の登録業者:ビットバンクの口座開設はこちら(公式サイト)/コインチェックの口座開設はこちら(公式サイト)

コインチェックでのXRPの購入方法

次の画面は、2022年7月時点のコインチェックのWeb版(取引画面)です。今の画面とは表示が違う場合があります。

コインチェックのWeb版のホーム画面
コインチェックのWeb版のホーム画面(2022年7月時点)

コインチェックにログインしたら、左のメニューの「販売所(購入)」をクリックします。

コインチェックの販売所(購入)の画面でXRPを選ぶ
販売所(購入)の画面(2022年7月時点)

取り扱っている暗号資産の一覧が表示されるので、「XRP」を選びます。

コインチェックの販売所でXRPの数量を入力して購入する
XRPの数量を入力して購入する画面(2022年7月時点)

XRPを選んだら、画面の番号の順に、次の3つの操作で購入を終えます。

  1. 購入したいXRPの数量を入力する
  2. 交換する通貨(JPYなど)を選ぶ
  3. 「購入する」をクリックする

口座の開き方や手数料は、コインチェックの始め方やビットバンクの始め方で解説しています。

リップル(XRP)に関するよくある質問

Q
XRPとは?読み方は?
A

XRP(エックスアールピー)は、XRPレジャーというブロックチェーンのネイティブ通貨です。日本では「リップル」と呼ばれることも多くあります。XRPレジャーは2012年6月に稼働し、その時点で1,000億XRPが作られました。

Q
リップルとXRPの違いは?
A

リップル社(Ripple)は米国の企業で、XRPは暗号資産です。XRPレジャーの開発者がリップル社の前身の会社に800億XRPを贈った経緯があり、リップル社は今も多くのXRPを持っています。

Q
リップルの裁判はいつ終わった?
A

SECとリップル社は2025年8月7日、控訴を取り下げる合意書を控訴裁判所に提出し、控訴裁判所が8月22日に承認しました。2024年8月の地裁の最終判決(制裁金と差し止め命令)は効力を持ち続けます。

Q
リップル(XRP)は今後どうなる?
A

JinaCoinは価格を予想する立場にありません。米国の現物ETF、RLUSD、リップル社の買収、エバーノースの上場、XRPレジャーの更新など、日付のある出来事は、この記事の今後の注目点の章にまとめています。

Q
リップル(XRP)はやばい?
A

過去最高値(2025年7月17日〈UTC〉の3.65ドル)からの下落や、リップル社の保有の多さ、2026年10月の不具合の開示などの事実があります。それぞれの内容は、この記事のやばいと言われる理由の章で整理しています。

Q
XRPの発行上限は?
A

XRPレジャーが稼働した時点で作られた1,000億XRPが上限にあたり、その後は手数料の分が消滅して減ってきました。2026年10月22日時点の総供給量は999億8,558万7,235XRPです。

XRPレジャーは2012年6月の稼働から14年あまりが経ち、手数料の消滅によって総供給量は最初の1,000億XRPを約1,441万XRP下回っています。米国ではXRPの現物ETFの取引が始まっており、主な5本の保有は2026年6月30日時点で合わせて約9億678万XRPでした。

暗号資産の価格は大きく変動し、購入した金額を下回って損失が出ることがあります。売買するときは、各社の公式サイトで手数料や取引の説明を確かめてください。

XRPを扱う国内の登録業者:ビットバンクの口座開設はこちら(公式サイト)/コインチェックの口座開設はこちら(公式サイト)

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※ドル建ての金額は、執筆時点のレート(1ドル=157.71円)で円に換算

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