世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者であるレイ・ダリオ氏は12日、自身のX(旧Twitter)でビットコインに対する見解を投稿した。同氏は、ビットコインが多くの注目を集めている一方で、多くの人が期待したような安全資産としての役割を果たしていないと指摘している。
プライバシーの欠如とテック株との相関性を問題視
ダリオは、ビットコイン
BTCが安全資産になり得ない理由として3つのポイントを挙げた。第一に、プライバシーの欠如だ。ビットコインの取引はブロックチェーン上で監視され、潜在的に制御される可能性があるため、中央銀行は保有を避けていると分析している。第二に、テック株との高い相関性である。投資家がポートフォリオの他の領域で損失を出した際、それをカバーするためにビットコインが売却されやすい構造になっていると指摘した。
第三の理由として、市場規模の違いを挙げている。ビットコインは比較的小規模で制御可能な市場であるのに対し、金は独立した唯一無二の存在であると強調した。その上で、金はより広く保有され、深く根付いており、グローバルシステムにおいて依然として中心的な役割を果たしていると結論づけている。この投稿は、伝統的な金融市場の視点からビットコインの限界を浮き彫りにしたものと言える。
このダリオの投稿に対し、暗号資産業界の著名人から多くの反論が寄せられている。ストラテジー(旧マイクロストラテジー)の創業者であるマイケル・セイラー氏は、「金はアナログ資本であり、ビットコインはデジタル資本だ。透明性はバグではなく機能であり、それがビットコインをグローバルな担保として適したものにしている」と反論した。さらに、同社が2020年8月にビットコイン・スタンダードを採用して以来、ビットコインがより高いシャープレシオで金を上回るパフォーマンスを示している実績を強調している。
また、著名トレーダーのオリバー・L・ベレスも「完全に間違っている。ビットコインのプライバシーの欠如は弱点ではなく、最大の強みのひとつだ」と指摘した。一方で、一般ユーザーからは「分散型を謳いながら匿名の創設者が大量に保有しているのは理にかなっていない」「一攫千金を狙う投機対象になっており、市場ボリュームの飽和とボラティリティの欠如が大口投資家の撤退を招いている」といったダリオに同調する意見も見られ、X上で活発な議論が交わされている。
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