Web3監査プラットフォームのCode4rena(コードフォレナ)は13日、「慎重な検討の結果」として事業を終了すると発表した。同社は公式X上でコミュニティへの感謝を示しつつ、「このニュースをお伝えすることは簡単ではありません」と胸の内を明かしている。
進行中の案件は完了させる方針、ディスコード体制も段階的に移行
コードフォレナは、独立したセキュリティ研究者「ウォーデン」がスマートコントラクトの脆弱性を競争形式で発見する「競争的監査」モデルで広く知られている。ウォーデンたちが互いに競い合いながら脆弱性を見つけ出すという独自の仕組みは、従来の監査とは異なるアプローチとして業界内で評価を受けてきた。
現在進行中のコンテストやバウンティについては、すべて最後まで完了させる方針だ。報酬の支払いや結果発表、レポートの公開もこれまでと同じ水準で対応するとしており、関係者を途中で放置することはないと強調した。責任者自らが移行プロセスを率い、最後まで関与するという。
今後のタイムラインは同社のディスコード上で随時共有される予定で、大半のチャットチャンネルは読み取り専用に移行する。事業終了に関する質問には新設の専用チャンネルを設け、毎週月曜・水曜・金曜にまとめて回答する体制を整えた。
イミューンファイ、顧客移行とウォーデン受け入れを表明
今回の発表と同日、Web3バグバウンティプラットフォームのイミューンファイがコードフォレナとの提携を発表した。同社はコードフォレナのバグバウンティ顧客を自社プラットフォームへ移行させる支援を行う。
移行するプロトコルチームには、暗号資産分野で最大級のホワイトハットコミュニティへのアクセスや対象範囲・ルール・リワード構造の移行を支援する専任サポートが提供されるという。
イミューンファイは「コードフォレナは暗号資産セキュリティの形成に大きな役割を果たしてきた」と敬意を示したうえで、同社のウォーデンに対しても自社での活動継続を呼びかけた。コードフォレナが掲げてきた理念を受け継ぎ、顧客のセキュリティを最優先にした移行を進めていく姿勢を見せている。
コードフォレナが築いてきたWeb3監査の文化は、多くのプロジェクトの安全を守ることにつながってきた。その精神がイミューンファイという新たな場でどのように受け継がれていくのか、今後の動きに注目したい。
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