暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス元CEOのアーサー・ヘイズ氏は12日、自身のエッセイで強気相場の到来を宣言し、ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産が今後上昇していくとの見解を示した。
AI開発競争が生み出す、「終わりなき投資スパイラル」
ヘイズ氏が強気相場の起点として挙げるのが、2月28日に実施された米国によるイラン攻撃だ。この軍事行動を契機に「戦争」「AI開発競争」「各国の資産運用の転換」という3つの潮流が重なり、世界中でお金の量が急増することで暗号資産に強い追い風が吹くと分析している。
上昇の根本的な要因として同氏が挙げるのは、米中両国によるAI開発への巨額投資だ。両国の首脳はAI覇権を国家の存続に直結する問題と捉えており、中央銀行も開発競争を支えるべく積極的な資金供給を続けているとされる。
AIは処理コストが下がるほど高度な用途が広がり設備投資がさらに膨らむ構造にあるうえ、競合の技術進化が既存投資を陳腐化させるため、投資競争に終わりはないとヘイズ氏は説明している。
また、ホルムズ海峡の混乱を機に各国が米国債などドル資産を売却し自国インフラや物資備蓄へ資金をシフトする動きも強まっている。米国は資金貸し出しや銀行規制の緩和で対応しようとしているが、いずれの策もドルの供給量をさらに押し上げるとヘイズ氏は指摘する。
ビットコインの高値奪還に自信、次の注目銘柄はNEAR
ヘイズ氏はビットコインについて、126,000ドル奪還は「既定路線」と断言。90,000ドル突破を機に上昇が一段と加速すると予測した。こうした背景もあり、ヘイズ氏は自身が運営するファンド「メイルストロム」のポートフォリオを最大限のリスクを取れる状態に引き上げたことも明らかにしている。
一方、すでに大きなポジションを持つHYPE(ハイパーリキッド)とZEC(ジーキャッシュ)に続き、次に注目する銘柄としてアルトコインとしてNEAR(ニア)を挙げた。ヘイズ氏はプライバシー保護の機能と「ニア・インテント」と呼ばれる技術の組み合わせが、プロトコルに安定した収益をもたらす可能性があると説明。詳細は次回のエッセイで明らかにするとしている。
なお、ヘイズ氏は強気相場が終わるリスクについても言及しており、「大型テック企業のIPO失敗や2028年米大統領選での反AI候補の台頭が相場の転換点になり得る」と説明している。ただし、同氏は「今は売り時ではない」と強調。強気相場への積極的な参加を呼びかける形でエッセイを締め括った。
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関連銘柄:
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