レイ・ダリオ「ビットコインは金(ゴールド)の代わりになれない」

レイ・ダリオ「ビットコインは金(ゴールド)の代わりになれない」
画像はAll-In Podcast公式YouTubeチャンネルより引用
伊藤 将史
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Highlights
  • レイ・ダリオ氏が3日、All-In Podcastに出演し金とビットコインへの見解を語る
  • 金を中央銀行保有規模で世界第2位の「確立されたマネー」と定義、ポートフォリオの5〜15%保有が合理的との考えを提示
  • ビットコインは取引の監視可能性やハイテク株との高い相関を理由に、金の代替にはなれないと指摘

世界最大級のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツ創業者のレイ・ダリオ氏は3日、人気ポッドキャスト番組『All-In Podcast』に出演し、現在の世界的な金融・政治サイクルにおける金とビットコインBTCBTCへの評価について、自身の見解を語った。

金は「確立されたマネー」、ビットコインの複数の欠点を指摘

ダリオ氏は「金は多くの人が考えているような投機対象の貴金属ではない。中央銀行が保有する第2位の規模を誇る、最も確立されたマネーである」としたうえで、政治・経済危機の時に他の資産と相関しないため、「ポートフォリオの5%から15%の保有」を推奨した。

一方、ビットコインについては、注目を集めている投資対象であることは認めつつも、金と比較すると規模や安定性の面で劣り、中央銀行の準備資産にはなりにくいとの見解を示した。

主な懸念点として、以下の項目を挙げている。

  • プライバシーと規制リスク:すべての取引が監視可能であり、間接的に規制やコントロールを受けるリスクがある。このため中央銀行が保有を好むことはない。
  • 技術的リスク:量子コンピューターなど新技術の台頭により、将来的な脆弱性が生じる可能性がある。
  • ハイテク株との相関:金が独自の値動きをするのに対し、ビットコインはハイテク株と高い相関関係があり、損失が出た際に連動して売られやすい。
  • 安全資産としての機能不足:金が過去1年で大幅に上昇した一方で、ビットコインは下落しており、期待されていた「避難先」としての役割を十分に果たせていない。

ダリオ氏は、各国中央銀行が経済的・地政学的な理由から金の保有を積み増している現状を指摘。「本物の『金』は一つしかない」と述べ、増刷が可能な法定通貨とは異なり、金は誰かの信用に依存しない独立した価値を持つとして、ビットコインなどのデジタル資産では代替できないとの見解を示した。

ビットコインと金を同質のものとして比較する意見が多い中で、ダリオ氏の見解は現在のビットコインの立ち位置を冷静に分析したものと言えるだろう。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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