ビットコイン
BTCは12日、引き続き上値を抑えられる展開が続いている。多くの専門家が弱気シナリオへの警戒を示す一方で、一部アナリストはテクニカル面から過去の弱気相場と異なる点を指摘している。
取引所へのビットコイン流入が加速
投資データ分析プラットフォーム、アルフラクタルの共同創業者であるジョアン・ウェドソン氏は12日、自身のXにて「市場が強気な一方、ビットコインの資金フローに警戒すべきサインが確認できる」と指摘した。
ウェドソン氏が根拠として挙げているのは、取引所にあるビットコイン残高の変化だ。直近30日間の変化を見ると、これまでマイナス圏にあったフローがプラスへ転じている。
これは、30日前と比較して現在は「取引所に流入するBTCの方が多い」状態を意味する。つまり、長期保有のためにウォレットやカストディに送金されるよりも、売却のために取引所へ送られているビットコインが増えているということだ。過去のデータを見ても、この指標がプラスに転じたタイミングでは、その後に価格が下落するケースが複数確認されている。
一方で、財務省やファンドがビットコインを購入すると宣言しているが、オンチェーンデータを見る限り、市場全体では依然として売り圧力が優勢となっている」。
また、2022年の大きな下落局面では、最終的な底は「大量のBTCが取引所から引き出されたタイミング」で形成された。これは長期保有への移行が一気に進んだサインであり、売り圧力が枯渇したことを意味している。
現在はその逆の動きが出ているため「ここからさらに上昇するという流れがあったとしても、本格的な上昇トレンド再開とは言い難い」とウェドソン氏は締めくくった。
テクニカル的には過去の弱気相場と異なる動き
一方、暗号資産(仮想通貨)トレーダーのCRG氏は12日、自身のXにて「現在の状況は、過去の弱気相場と全く異なっている」と指摘した。
過去のチャートと現在を重ね合わせた比較やフラクタルを根拠に弱気シナリオが語られている中「多くの人は重要なポイントを見落としている」とCRG氏は指摘している。
それは一目均衡表で表されている「雲」との位置関係だ。前回の弱気相場では、価格は日足ベースで一度も雲の上に定着することができなかった。そして、明確に雲を上抜けて定着したタイミングこそが、新たな強気相場のスタートとなった。
現在は、すでに価格が日足の雲をしっかりと上抜け、その上で安定して推移している。この状態は前回の弱気相場では一度も見られなかったものであり、単純に「同じ弱気パターンが繰り返される」とは言い切れない根拠となる。
もちろん、ここから長期的に上昇し続けるとは限らず、途中で調整や下落を挟む可能性は十分にあるが「全面的な弱気相場と断定するのは早計だ」とCRG氏は締めくくった。
オンチェーンの視点では、ビットコインの資金フローが依然として売り優勢であると考えられるが、テクニカルから見ると、現在の状況は過去の弱気相場と大きく異なっている。つまり現在は上下どちらに動くか非常に読み解きにくい状況であるため、引き続き視点を固定せず柔軟な姿勢でトレードに臨むべき局面と言えるだろう。
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