ビットコイン
BTCは6月、月次リターンが-20.48%となり、年内最大の月間下落率を記録した。コイングラスのデータによると、ビットコインの6月リターンは過去平均で-1.59%、中央値で-0.49%となっており、過去の平均的な6月相場と比べても弱い水準となった。

過去の6月相場を見ると、2022年は-37.28%、2013年は-29.89%と大幅安になった一方、2019年は+26.67%、2016年は+27.14%と大きく上昇した年もある。6月は年によって振れ幅が大きい月だが、2026年は下落方向に大きく傾いた形だ。
ストラテジーのビットコイン売却方針も心理面で意識
6月のビットコイン下落局面で意識されたのが、世界最大のビットコイン投資企業ストラテジーの動向だ。同社は5月26日から31日にかけて、優先株の配当支払いへの充当を背景に32BTC(約250万ドル、約3.9億円)を売却した。
また同社は29日、保有ビットコインの長期運用と株主還元の両立を目指す新たな資本管理枠組みを発表。配当支払いや自社株買い戻しのために、保有するビットコインを売却する可能性を明記し、これまでの長期保有姿勢から資本管理方針を一部転換するに至っている。
なお、今回の売却自体が価格下落の直接的な売り圧力になったとは言い切れない。しかし、主要保有企業がビットコイン売却を選択肢に加えたことは、投資家心理を慎重にさせる材料となった可能性が高いだろう。
最高値から50%超の下落、今後は5万ドルラインでの攻防に注目
執筆時点で、ビットコインは2025年10月につけた最高値から50%超下落している。今年2月には6万ドル付近でいったん反発して8万ドル台まで回復したものの、その後は売り圧力に押される形で再び6万ドルを割り込んだ。

7月以降は、過去にも意識されてきた5万ドルゾーンでの攻防が焦点となる。月足レベルでこのゾーンが押し目として意識されれば、短期足では反発上昇につながる可能性がある。一方、5万ドルゾーンを明確に割り込んだ場合、以降は同水準が上値を抑えるレジスタンスとして機能する展開に注意が必要だ。
6月の下落で、ビットコインは年内相場の重要な分岐点に差し掛かっている。ストラテジーやマクロ的な視点とともに、今後のビットコイン価格動向を見守っていきたい。
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