「次なるオンチェーン金融の波」を呼び込む大型イベントが始動している。Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2ネットワークを展開する「Mantle(マントル)」は現在、大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Bybit(バイビット)」と共同で「Mantle Global Hackathon 2025」を開催中だ。総額150,000ドル(約2,300万円)の賞金プールが用意された本イベントは、今月22日より参加登録の受付を開始している。
Web3ビルダーを次の創業者へ、ハッカソンから起業への道を後押し
本イベントの目的は、世界中の開発者やスタートアップを対象にした革新的なプロジェクトの創出だ。マントルはこのイベントを「現実のビルダー、現実の資産、現実の利回りが交わる場所」として位置付け、革新的なアイデアを実際のインフラや企業へと発展させるきっかけにすることを目指している。
参加希望者は12月31日までオンライン上から参加希望の申し込みが可能だ。なお、開発期間は2026年1月5日まで、成果物の最終提出締め切りは1月15日となっている。審査員によるレビューとコミュニティ投票が実施され、デモデーを経て2月7日に受賞者の発表とインキュベーション・キックオフが行われる予定だ。
賞金総額の150,000ドルは、テーマ別トラック賞と特別賞に分配される。RWA(現実資産)やDeFi(分散型金融)など6つの主要トラックには、それぞれで15,000ドル(約230万円)を用意。さらに最優秀賞やインキュベーション助成金など、特定の功績を評価するための報酬として合計60,000ドル(約900万円)が用意されている。
評価の基準にあたっては、単にトレンドを追うのではなく「長期的に価値を持続できるか」が重視される見込みだ。具体的には、技術的な完成度やユーザー体験の質、ビジネスとしての持続可能性などによって総合的に判断。特に、「ユーザーが本当に必要とするものを解決すること」が評価における最重要ポイントとして設定されている。
マントルとバイビットの共同による今回のイベントは、次世代のオンチェーン金融をけん引する革新的プロジェクトの誕生を後押しする可能性が高い。現実とデジタルが交差する新たな金融エコシステムの構築に向け、世界中の開発者たちが今、挑戦の火花を散らしている。
関連:バイビット、MNT(マントル)の利用機能を大幅拡充──手数料割引やレバレッジ拡大を導入
関連:「RWAとステーブルコインが金融の未来を構築する」バイビットCEO──投機から実用性への転換
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.84円)




