仮想通貨チャート分析
イーサリアム(ETH):今後3000ドル以上の価格維持が重要に

イーサリアムは昨日(13日)の相場で前日比3.97%下落した。現在価格は3130ドル付近を推移している。高値は3339ドル、安値は2920ドルを付け、一時3000ドルを下回る場面が確認された。2000ドル台の価格を付けたのは昨年11月20日以来だ。
日足では、三尊天井(トリプルトップ)に近い形を形成しており、上値が重くなっている状態だ。昨日の日足ローソク足は下ヒゲを伸ばし、三尊のネックラインである3050ドルをヒゲで下抜けた。日足ローソク足は長期移動平均線でサポートされたことが確認できる。

4時間足では、ローソク足は一つ下のレンジに移行したように捉えられる。全ての移動平均線を下に抜けているため、上値が重いことが示されている。また、日足の移動平均線とローソク足の位置関係を見ても、ローソク足は現在3つの移動平均線の中心付近に位置しているため、横ばいを形成しやすいことが推測される。今日のところは、引き続き3000ドルから3200ドルがトレード戦略を練る上での要となりそうだ。
ビットコイン(BTC): 三尊ネックラインに下ヒゲ伸ばす、明日のCIPに注目

ビットコイン価格は、現在は94,500ドル付近を推移している。高値は95,942.48ドルで、安値は89,189.63ドルを付け、一時90,000ドルを下回った。80,000ドル台の価格をつけたのは、昨年11月18日以来である。
日足は、やや下ヒゲが長い十字線で確定した。ローソク足はボリンジャーバンドの-2σで反発し、92,000ドルでの攻防戦にはまだ決着がついていないと考えられる。チャートは綺麗な三尊(トリプルトップ)を形成しており、今後もネックラインである92,000ドルを終値ベースで維持できるのかに注目が集まりそうだ。

4時間足では、95,000ドルの抵抗線の上抜けに失敗した。昨日の4時間足チャートで、95,000ドル付近で上ヒゲを伴ったローソク足が確認されることからも、上値が95,000ドルで重くなっていた状況が示されている。95,000ドルで反発した後、ローソク足は92,000ドルでサポートされず、90,000ドルを一時下回ったが、その後は再上昇を試みている。
明日水曜日の夜(日本時間)には、米12月消費者物価指数(CPI)が発表される。先週10日金曜日に米雇用統計が発表され、堅調な米国の経済状況が示された。そのため明日のCPIについても非常に注目度が高くなっている。もしCPIでも予想を上振れた数値が発表された場合は、利下げ観測がさらに後退し、ビットコイン相場は弱含む可能性がある。しかし、トランプ次期大統領の就任式を来週に控えているため、大きなトレンドが発生するのはまだ少し先になりそうだ。
ソラナ(SOL):月足抵抗線に下ヒゲ伸ばす、長引く下落相場に警戒感

ソラナは、昨日の相場で前日比2.99%下落した。現在は183ドル付近を推移している。
日足では、下落相場が長引いている状況に懸念が広がっている。昨年5月と7月に付けた高値として185ドルに意識されている水平線がある。しかし、昨日の相場でローソク足は実体を伴って185ドルの水平線を下抜けた。また、下ヒゲでは月足抵抗線を割り込んだ。月足抵抗線を実体ベースで下に割り抜けた場合、長期移動平均線(緑)や週足平行チャネルの下限値に向かって徐々に下落していく展開も考えられそうだ。過去の相場を見てみると、昨年6月から7月の相場では、長期移動平均線でサポートされる動きを見せ、9月から10月の相場では平行チャネルの下限値にタッチした後に反発を見せている。今後の取引で、長期移動平均線や平行チャネルの下限値まで下落した場合、長期目線でのロングのエントリーポイントになりそうだ。

4時間足では、月足抵抗線を実体ベースで下に抜けている。現在は再度抵抗線を上抜けているが、今後も抵抗線付近で揉み合いになる可能性があると予想される。移動平均線の位置関係や下降平行チャネルの推移を見ると、目線は依然として下方向だと予想される。今日のところは、引き続き月足抵抗線付近でのプライスアクションが注目される相場になると考えられる。
シンボル(XYM):緩やかな下落トレンド形成、フィボナッチ全戻しの可能性示唆

シンボルは、昨日の相場で4.07%下落した。現在は0.01635ドル付近を推移している。高値は0.0173ドルで安値は0.01595ドルを付けた。
日足では、高値と安値を切り下げ、緩やかな下落トレンドが発生している。また、0.17ドル付近のサポートを明確に抜け、安値を結んだ線を下抜けようとしている。移動平均線は、まもなく短期移動平均線が長期移動平均線を下抜けようとしている動きが確認される。依然として安値を結んだ線を明確に下抜けていない状態だが、今後の相場でさらに下落した場合、過去の下降平行チャネルを延長した線(赤)まで落ち込む可能性があると予想される。また0.017ドル付近はフィボナッチリトレースメントで78.6%戻しに当たる価格であったため、明確に下抜けたことで100%戻し(全戻し)の可能性が現実味を帯びてきた。

4時間足では、0.017ドルを下にブレイクした後、直近安値を下回ったことが確認される。現在はやや反発して、安値を結んだ線で揉み合いになっている。全ての移動平均線を下に抜けていることからも、買われた相場は売られやすく、戻り売りに警戒感が高まっている。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高
全体的に苦しい展開ですが、ここからATH向かって欲しいです!
@BNu7GWXt50PaDvF