ブロックチェーン企業デジタル・アセット・ホールディングスが、a16zクリプト主導で約3億ドル(約471億円)の資金調達を進めているとブルームバーグが10日に報じた。同社は、大手金融機関や取引会社の利用を想定したカントン・ネットワークを手がけている。
カントン・ネットワークの金融機関利用が拡大、BNYやナスダックも出資
今回の調達の前提にあるのは、カントン・ネットワークが金融機関や取引会社を巻き込んできた点である。デジタル・アセットは昨年末、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンやナスダックなどから5,000万ドル(約79億円)を調達したとブルームバーグは報じている。関係者によると、今回ラウンドの評価額は約20億ドル(約3,142億円)で、調達は今後数週間で完了する見込みだ。投資銀行エフティー・パートナーズが助言しており、最終的な調達額は変わる可能性があるという。
カントン・ネットワークは、利用者が一部の情報を非公開にできるパブリックブロックチェーンである。デジタル・アセットは、この仕組みが大手金融機関の一般的な金融取引に適しているとしている。同社の出資企業には、ウォール街の銀行に加え、ディーアールダブリュー・ホールディングスやシタデル・セキュリティーズなどの取引会社も名を連ねる。
このような金融機関や取引会社との接点は、今回の調達以前から続いている。デジタル・アセットは2025年にも、BNPパリバなどから1億3,500万ドル(約212億円)の調達を発表した。ブルームバーグによると、一部投資家はカントン・ネットワークを利用しているか、運営組織であるグローバル・シンクロナイザー財団に関与している。
a16zクリプトは今月、暗号資産ファンドで22億ドル(約3,456億円)を調達している一方、暗号資産分野へのベンチャー投資はピークから減少し、先月の調達額は2025年6月以来の低水準となった。こうした環境の中で、カントン・ネットワークを軸に金融機関や取引会社を巻き込んできたデジタル・アセットが、大型調達を進める構図となっている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.1円)




