暗号資産の上場投資商品(ETP)を発行する21シェアーズは6日、ロンドン証券取引所(LSE)に「21シェアーズ・ストラテジー・イールドETN(ティッカー:STRC)」を上場したと発表した。同社にとって英国で初めてとなる、株式連動型戦略へのアクセスを提供する商品だ。
ビットコイン準備金と連動した高利回りの分配金を提供
今回上場したSTRCの原資産は、ソフトウェア企業であり世界最大の法人ビットコイン
BTC保有者であるストラテジー社が発行する「ストレッチ(Stretch)」と呼ばれる変動利率の永久優先株だ。ストラテジー社は2026年4月末時点で81万5,061BTC(ビットコイン総供給量の3.88%)を保有しており、このETNを通じて投資家は同社のビットコイン中心の準備金政策に連動したエクスポージャーを得ることができる。これまでトークンへの直接投資が中心だった英国のラインナップを、株式連動型へと大きく広げる一歩となる。
STRCの最大の特徴は、毎月現金で支払われる高収益の変動分配金だ。現在の利回りは11.50%で、発行以来継続的に支払われている。ストラテジー社はビットコインと米ドルの両方で準備金を保有しており、分配金のカバレッジは50年を超えるとされる。また、分配率は毎月見直され、短期金利に連動したフロア(下限)を設けることで価格の安定性を支援している。額面100ドル付近での取引を目指した設計となっており、税繰り延べのメリットも享受できる。
21シェアーズの社長であるダンカン・モア氏は、「高収益の可能性と使い慣れた上場投資商品の構造を組み合わせた、アクセスしやすい投資商品だ。これまでETNでは利用できなかった収益創出ツールを英国の投資家に届ける」と意義を強調した。同社は現在、LSEに上場する全暗号資産ETNの取引量において42%の市場シェア(日次取引量730万ポンド)を握っており、今回の新商品で英国市場での存在感をさらに高める狙いだ。
また、ストラテジー社の社長兼CEOであるフォン・レ氏も、「STRCはビットコイン担保証券のアップサイドと伝統的クレジット商品の安定性を兼ね備えた資本市場のイノベーションだ。5年前には存在しなかった新しい資本モデルへのアクセスを広げる」とコメントしている。ユーロネクスト・アムステルダムに続く今回のLSE上場により、機関投資家や個人投資家の選択肢がさらに広がることが期待される。
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