根拠はビットコインの長期トレンドライン
暗号資産(仮想通貨)市場の著名アナリストであるBitQuant氏は9日、自身のXアカウントを更新し、ビットコインの強気相場は「まだ始まってもいない」との見解を示した。
同氏の分析の根幹をなすのが、長期チャートに引かれた一本の重要なトレンドラインだ。チャート画像内の斜めの線は、ビットコイン価格の支持線(サポートライン)や抵抗線(レジスタンスライン)として、数年間にわたり意識され、強気相場と弱気相場の転換点となってきた歴史がある。直近のビットコイン価格はこの重要なラインよりわずかに下で推移しており、その後の方向性を占う上で重要な局面にあることがわかる。
テクニカル分析において、このような長年意識されてきたラインを上抜けることは、市場のトレンドが大きく転換したことを示す強力なサインと見なされる。BitQuant氏は、このトレントラインの上抜けが明確になったときこそ、本格的なブルマーケットの幕開けであると述べているのだ。
BitQuant氏は「このチャートを見れば、強気相場がまだ始まっていないことを理解するのに何のガイダンスも必要ない」と述べている。「『もし天井だったらどうする?』と警告してくるような人々は、間もなく強気に転じ、次の天井であなたに購入を勧めてくる可能性が高い」と述べ、短期的な価格変動や市場心理に惑わされるべきではないとの考えを示した。
なお、今回の投稿は、同氏が3月30日に行った分析を引用する形で行われた。3月の投稿で同氏は、ビットコインが一時的に下落し、一部の投資家が弱気になっている状況に対して「あなたが弱気なのは、まだ本当の強気フェーズを経験していないからだ」と指摘し、多くの投資家が天井を警戒し、弱気になるのは本格的な上昇相場が始まる前の段階であると主張していた。
同氏の指摘する通り、歴史的なトレンドラインのブレイクが本格的な強気相場の号砲となるのか、今後の市場の動向が注目される。
関連:アーサー・ヘイズ「政府は止まらない」継続的な支出を背景にビットコイン購入を促す
関連:ビットコイン強気相場の兆し、CryptoQuantアナリストが指摘する3つの動きとは