分散型取引所の「Aftermath Finance(アフターマス・ファイナンス)」は29日、不正アクセスを受け、約114万ドル(約1億8,000万円)の資金が流出したと発表した。利用者の損害は全額補填されるという。
Sui財団などの支援により被害ユーザーへの全額補填が決定
アフターマスは、Suiブロックチェーン上に構築されたDeFiプラットフォームだ。現物取引やリキッドステーキングに加え、デリバティブ取引も提供している。本記事執筆時点のTVL(預かり資産総額)は約664万ドル(約10億円)で、Suiのエコシステム内では15位に位置している。
発表によると、原因はシステムの設定ミスだ。特定のビルダーコードにおいて、誤って手数料をマイナスに設定できる状態になっていた。攻撃者はこの隙を突いて、不正に資金を引き出したという。
今回の不正流出は、同社が提供する無期限先物取引のプロトコル単体でのみ発生した。公式発表では、これ以外の主要なパッケージやプロダクトは全て安全な状態が保たれており、プラットフォーム内の他のシステムへの影響は及んでいないと強調されている。
事態を受け、Suiの開発を主導している企業「ミステンラボ」とSui財団が支援に乗り出し、被害ユーザーの損害が全額補填されることが発表された。また、セキュリティ企業「ブロックエイド」の協力で迅速な対応が進んでおり、プラットフォームはまもなく再稼働する予定だ。
DeFiでこの種のハッキングが起きた際、過去にプロトコルを利用したことがある場合は、念のためウォレットの接続(Approve)を解除することが自己防衛の第一歩となる。Suiエコシステムに限らず、利用終了後のこまめな権限管理が未然に被害を防ぐ有効な対策だ。
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